SSブログ

秋の日のヴィオロンの…… [on the park]

銀杏並木3.jpg


コロナがピークアウトしたことを感じているのか、平日の公園はいつになく散歩やくつろぐ人があちこちに。わたしのように駅へ向かう人通りもけっこうありました。

公園では夏の名残りの百日紅の赤、白、ピンクの花が咲き誇っております。
そして秋を告げる金木犀の香がいつもの場所から薫ってきました。いよいよ秋がはじまるぞ。

とはいえ残暑ゆえ、歩いているとうっすらと汗がにじんできます。
去年も今年もコロナの夏でしたが、それでも秋は来る。油断大敵とテレビで叫んでおりますが、これほど劇的に感染者数が減ってきますと、どうしても心は開放的とまではいかずとも、すこしは秋風を入れておこうとばかり、その扉を半開きにしてしまうのです。
もちろん、2年に及ぶコロナ禍でマスク、手洗い等の感染対策を怠ることはありませんが。

秋、そして歌となれば……、シャンソンかな、古い人間としては。
別にシャンソンは秋の歌ではありませんが、代表曲の「枯葉」の印象もあって、またピアフやモンタンの「パリの空の下」やアズナブールの「ラ・ボエーム」なんか、よく聴く歌はどことなくメランコリックな歌が多いようで(そんなことはないか)、太陽さんさんや雪やこんことうよりはやっぱり、枯葉舞うペーブメントが思い浮かんできてしまいます。

カントリーほどではありませんが、日本では最近シャンソンもあまり聴こえてこなくなりました。そこで「昔きいたシャンソン」を聴いてみたくなりました。

聴いてみたい歌や、シンガーは数多おりますが、かなり記憶の底の底の方に残っている歌がこれです。

https://youtu.be/tf-cDKuGsSA

1956年のダリダのデビューヒット曲。
日本でヒットしたかどうかはわかりませんが、芦野宏がカヴァしているくらいですから、そこそこ話題にはなったのではないでしょうか。幼児だったわたしの耳に残るほどラジオから流れていたのではないかと思います。

「バンビーノ」 Bambino とは大人の目からみた子供のことで、この歌では20歳くらいのお姉さんが15,6歳の男の子に「そんなことじゃ彼女がふり向いてくれないよ」と恋の手管を教えているというストーリー。本当は年下の男の子、つまりバンビーノが好きなんでしょうね、お姉さんも。
ですから「バンビーノ」とは、「プレイバックpart2」で山口百恵お姉さんが♪坊や いったい何を 教わってきたの と彼氏を諭すように言う「坊や」のニュアンス。だから「バンビーノ」に邦題をつけるならば「坊や、教えたげる」、なんて。

56年のデビューから87年に54歳で悲劇的な死を遂げるまでの30年あまり、「ラストダンスは私に」Garde-moi la dernière danse、「18歳の彼」Il venait d'avoir 18 ans(岩下志麻がカヴァしています)、アラン・ドロンとのデュオ「甘いささやき」 Paroles Paroles、「ベサメムーチョ」Besame muchoなどヒット曲は数々ありますが、日本のシャンソン歌手、とりわけ女性に最もカヴァーされているのが83年の「歌いつづけて」 Mourir sur scène。

https://youtu.be/NN2mxivM8Bo

シンガーの生きざまをうたった歌だけに、歌手を生業としている人にとっては思い入れ一入でうたえるのでしょう。
日本人で初めて聴いたのは大木康子。知られたところでは加藤登紀子、安奈淳、美川憲一などほんとに多くのシャンソン歌手がうたっています。

2曲では寂しいので、もう少し。
ダリダは「ラストダンスは私に」に代表されるようにカヴァ曲が多い。そんなかからシャンソンらしくない歌をシャンソンにしたらということで2曲を。私有のベスト盤にはない歌なので、YOU-TUBEはほんとに楽しい。

まずは60年代に流行ったアメリカンポップスを。日本ではパラキンや田代みどりがうたっておりました。

https://youtu.be/6Eva66d4t-g

続いてこれはイスラエル民謡。50年代にハリー・ベラフォンテがコンサートで披露して広く知られるようになりました。

https://youtu.be/YBj2PZ1IeIc

おまけはダリダの「バンビーノ」がラジオから流れている頃、やはり聴こえていた日本人によるカヴァ曲。当時のフランス映画の主題歌だそうですが、それもやっぱりシャンソンですよね。

https://youtu.be/QkDtPIlRYcA


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。