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good hearted woman [country]

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https://youtu.be/T2T5_seDNZE

昨年末から今年にかけてほんとに訃報が目につく。

今日はティナ・ターナーが亡くなったとテレビが報じていた。
彼女にとっての安息の地・スイスで今月24日というから昨日のこと。
「ロックの女王」と言われているが、個人的にも70年代以降の女性のベストヴォーカリストだと思っているたので……。83歳という年齢もまだ、という気はするけど、健康を害し、ほぼ引退状態だったので、とうとう……という気持でもある。

ティナはカントリーシンガーでもある。アルバムも何枚かだしている。
いちばんはじめは、1974年というからまだアイクと別れる前。スタジオでの初のソロアルバムが「カントリー・オン」。
ボブ・ディランやジェームズ・テイラーのカヴァもあり、カントリー&フォークのアルバムということになるが、カントリーではクリス・クリストファーソンのの[Help me make it through the night]やドリー・パートンの[There'll always be music]などが。さらにはハンク・スノウの[I'm movin' on]のようなクラシックスもあったり。

https://youtu.be/7hO2Qes7y-M

サミ・スミスがヒットさせた究極のラヴソングをティナらしくややワイルドにうたっている。多くのカヴァがあるこの歌で突出していいとは思わないが、ティナらしい「想い」が伝わってきて、やっぱりいい。

個人的に好きなのは[Good hearted woman]。
しっているなかでは2005年のアルバム[Tina Turner Sings Country]にタミー・ウィネットの[Stand by your man]などといっしょに入っている。

https://youtu.be/kfAykwFQl-g

「 グッド・ハーテッド・ウーマン」はウェイロン・ジェニングスが1974年のアルバムで発表した歌。ビルボードのカントリーで4位になっている。
ソングライトはウェイロンとウィリー・ネルソンで、その後ふたりの歌唱でもレコーディングされている。

この男の気まぐれやわがままも許す心やさしきウーマンのストーリーを思いついたのはウェイロンで、そのヒントになったのが演奏旅行中のモーテル。当時売り出し中だった「アイク&ティナ・ターナー」の看板広告を見てインスパイアされたのだとか。そしてすぐにウィリーに話をもちかけ、合作することに。
もちろん、よい時もわるい時も男を愛し、許す心やさしき女性とはティナのことである。
ということは身勝手な男とは……。ということになるのかな。

おまけはティナといえばどうしても思い浮かぶのがミック・ジャガー。日本でのソロ公演でもゲストでティナが登場したし、ふたりの「仲睦まじさ」はつとに知られている。
テレビのティナの訃報でも、ミックの哀悼のことばを伝えていた。
ふたりでうたうのはほぼストーンズのナンバーで、今回はカントリーのにおいも感じられるこの歌で。冒頭のライブとともにティナの全盛期の映像ではないでしょうか。

https://youtu.be/i88NCvfoK58



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happy birthday willie [country]

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数日前、寝しなにYOU-TUBEでカントリーを聴いてたら、サムネールに「ウィリー・ネルソン生誕90年セレブレイション」の文字が。

「そうか90歳なのか……」という感慨とともに見てみると、なんとこのコンサートが開催されたのが4月29日と30日のふつかにわたってとのこと。
見たのが5月2日なので、アメリカでのコンサートを2日後に日本のわが苫屋の炬燵(しまわなく良かった)の中で見れるとは。

どうやら、観客がスマホで撮ったもののようで、ロングショットばかりのものや、顔がわかるほどかなり近いところからの撮影したもの、あるいはひたすらステージ上の大画面にレンズを向けていたものなど、複数の人がアップしていた。
多分、無断でYOU-TUBEにあげることは違法なのだろうが、個人的には素晴らしい動画をみせてもらった。

ウィリーはとても90歳には見えないパフォーマンス(座ってうたうこともありましたが)となによりも衰えを知らない声でお得意のスタンダードナンバーなどをうたいはじめた。

https://youtu.be/Vsnl2w-jsWg

ゲストは2日にわたってキース・リチャーズやトム・ジョーンズ、ニール・ヤング&スティーヴン・スティルス、シェリル・クロウなどのアーチストが。
キースは以前からふたりの持ち歌でもある[We had it all]や[Live forever]をウィリーと。オリジナルは彼の「ならず者」仲間であるウェイロン・ジェニングス。
トムは1991年、ライ・クーダーによって書かれボブ・ディランやブルース・スプリングスティンなど多くのシンガーにうたわれている(もちろんウィリーも)[Across the Borderline]を変わらなく力強く美しい声でうたいあげた。

https://youtu.be/G0iTXU8bSpk

シェリル・クロウは1961年のウィリーによって書かれ、同年パッツィ・クラインによって大ヒットした[Crazy]をみごとに。ロイ・エイカフからウィリーへ、そしていまでも究極のラブソングとしてうたい継がれている[Blue eyes crying in the rain]はベック(もう一日はボブ・ウェアがうたった)。

https://youtu.be/N6wBxQVBozI

そのほか「ハイウェイメンの子供たち」も参加していて、ウィリーの息子のルーカスとウェイロン・ジェニングスの息子のシューターが、ふたりのデュオの代表曲である[Good hearted woman]を披露。ルーカスは父親の声によく似ていた。

https://youtu.be/7UI91G0KkzU

もちろん多くのカントリーシンガーも。
ドワイト・ヨーカムは1985年のウィリーのヒット曲[Me and Paul]を。どことなく「ボビー・マギー」を思わせるこの曲は、ウィリーのバンドのドラマー、ポール・イングリッシュのことをうたったものだそうだと。

ジョージ・ストレイトは1983年、ビルボードカントリーでナンバーワンになったウィリーとマール・ハガードの[Pancho and lefty]を。

https://youtu.be/fOHCXTuVJUA

以前よく聴いていた永遠のギター小僧、ビリー・ストリングスも登場。元グレイトフル・デッドのボブ・ウェアと[Whiskey river]そして[I gotta get drank]の2曲を。そしてウィリーとのデュオで[California Sober]を。もちろん華麗なるギターテクニックを織り交ぜて。

ミランダ・ランバートはやはりウィリーとウェイロンの[Mama don't let your babies grow up to be cowboys]を華やかに。

エミルー・ハリスもウィリーとのデュオでレコーディングもしているセイクレッドソング[The Maker]をボブ・ウェアとともにうたった。

そしてもっとも感動したのがクリス・クリストファーソン。
彼だってもう数年で90歳になるのだが、病気に苦しめられているようでほぼ引退同様だったのだが。

その前段はノラ・ジョーンズ。
ウィリーとレイ・チャールズのデュオで知られる[Seven Spanish Angels]をお得意のピアノ弾き語りで披露。

https://youtu.be/eDFzWJrdTZ8

歌い終わるとノラはステージの中央に。そして紹介したのがクリス・クリストファーソン。

クリスは病み上がりのようで、ゆっくりとした足取りでした。
そしてノラもレパートリーにしているクリスの[Help me make it, through the night]を一緒に。声が出ないのは仕方がない。それでも会場のファンはクリスがうたってくれるだけで拍手。それだけで充分なのだ。ノラのサポートもやさしかった。

https://youtu.be/uXMTxlAZQnw

クリスはそのあとも今は亡き「ならず者」仲間の娘、ロザンヌ・キャッシュと[Loving her was easier]をうたい、ロザンヌのサポートでフィナーレまでうたい続けた。

最後はほぼ全員がステージにのぼってのグランドフィナーレ。
個人的にもフェヴァリットの[On the road again]からはじまり[Will the circle be unbroken]、[I will fly away]と2つのセイクレッドソングをシングアウト。

https://youtu.be/TmfBh8i7s90

気がつけば午前3時ちかくになっておりました。
翌日というか当日は暦上連休とはいえ、しっかり仕事が待っていたのに。それでもグッスリと安眠できました。ひさびさの「カントリー腹いっぱい」になりました。

ずいぶんお爺さんになってしまったウィリーですが、若い頃はイケメンのシンガーソングライターでした。
おまけはそんな頃の代表曲[Hello walls]ほか彼のヒットメドレーを。

https://youtu.be/yWloaxXWv0g
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