友のライン、遠方より来る [歌謡曲]
「病院帰りに、寄り道して桜並木を歩いてみたが何の感慨もなかった。……」
一昨日友人からきたラインです。
今年初めにガンの手術をし、いまだ抗がん剤治療をおこなっている男です。
学生時代の友人で、もう半世紀ちかくの付き合いです。
もうひとりの友人をまじえ、毎年数回は会っておりました。とりわけ忘年会は3人にとって最大のイベントでした。
最後に会ったのが一昨年の12月。
年があけ、春あたたかくなったら会おうという約束もコロナ禍勃発で延期、延期、また延期をしているうちに、昨年の夏を過ぎたあたりで、その友人にガンが発覚し、50年余りで2度目、それも連続での忘年会中止。
年が明け、かの友人は入院、手術、退院という経過をたどりましたが、われわれは見舞いにも行けず、メールや電話で連絡をとるのがせいぜい。
そうか、 春の陽気につい誘われて、桜、菜の花、タンポポ、ツツジと、コロナも忘れて足取り軽く、日本の春をいざ喜ばんと浮かれてみたが……。
それどころじゃない人もいるんだよなぁ。
自分があとどのくらい生きられるのかって考えたら、青空も桜もどうでもいいことだし、春だろうが秋だろうが気が向かないし、コロナだって関係ない。
健康がいかに大切なものか、というあたり前のことを改めて感じさせられた友人からのラインでした。
それでも、その友人からの直近のラインには「夏になってコロナがひと段落したら、会おう」と昨年同様の力強い文面がしたためられておりました。
飲み会の終りは必ずカラオケボックスでした。
歌謡曲が好きで、話も盛り上がったもの。
そこで彼がよくうたっていた歌をひとつ。
なんか追悼のブログみたいになってしまいましたが、もちろんそんなつもりじゃありません。ヤツはこういうのに関心がないので、大丈夫でしょう。
https://youtu.be/c-oz3OwlCy4
2021-04-01 21:59
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