空を飛んで [sacred song]
ときどきカントリーが聴きたくなります。
また、ときどきヒムやゴスペルが聴きたくなります。
セイクレッドソングでもOK。
信仰心のかけらもありませんが、こうした聖歌を聴いていると心が洗われる(というほど汚れていないつもりですが)、は大袈裟ですがとにかくスッキリした気持ちになりますし、YOU-TUBEなどですと目頭が熱くなったり、鼻がツンツンしたり(やっぱり汚れているのかな)。
https://youtu.be/I4Ci2YpH6z4
ゴスペルを聴くようになったのは昔、カントリーシンガー、エルヴィス・プレスリーの[Take my hand, Gospel favorites]というアルバムを聴いてから。
ゴスペルはエルヴィスの素でもあり、当然アルバムもたくさんあります。
[Take my hand....]にはまさに「テイク・マイ・ハンド・プレシャス・ロード」から「アメージング・グレース」「偉大なるかな神」「スイングダウン・シング・チャリオット」など知られたヒムやゴスペルが聴けます。
最近良く聴いているのがエルヴィスのアルバムにはありませんでしたが、「アイル・フライ・アウェイ」I'll Fly Away という1927年につくられたゴスペル。
https://youtu.be/Hp31PYP3vgg
初録音は1941年、ニューヨークのゴスペルグループによって。その後、テキサスのカントリー・ゴスペルバンド「チャック・ワゴン・ギャング」のレコードによってよく知られるようになり、今でも多くのシンガーにうたわれております。
やがていつか自分に死が訪れたら、鳥のように空を飛んでいきたい。狭い獄舎や鉄の足枷からも解き放たれ、天国の川辺でも、喜びの絶えない土地へでも、どこへでも飛んでいくだろう。
という内容の歌で、「牢獄」や「足枷」が出てくるのでもっと古いスピリチュアルが元になっているのかと思いましたが、黒人奴隷の歌ではなく、「囚人の歌」という古いバラードの歌詞にインスパイアされてつくられたものだとか。
とにかく、生きることは辛いこともあるけれど、死んだら誰だって苦しみから解放されて楽しい天国へ飛んでいけるのだ、とシャウトしております。
YOU-TUBEはときどきお世話になっているジム・ローデンダール率いる「ナッシュビル・ジャム」の面々によるもの。
ゲストが彼を挟んでいる男女で、デイヴ・ローリングスとパートナーのギリアン・ウェルチ。彼らはさらにウィリー・ワトソンらを加えた「デイヴ・ローリングス・マシーン」というグループでプログレッシブなカントリーやフォークを演奏しています。
もう一曲。一番好きな讃美歌を。
https://youtu.be/Pg5hZE0FCBI
「永遠の絆」Will the circle be unbroken? は20世紀初頭につくられた讃美歌。
現在うたわれているのは、1930年代にカーターファミリーのA.P.カーターが詞曲ともアレンジしたもので1970年代にはニッティ・グリティ・ダートバンドの演奏によって再評価されました。
母親の死とその葬儀に立ち会った少年の悲しみをうたっています。
家族という環の大きく大切な一部である母親を失ったけれど、その環は決して壊れることなく、いつまでも強い絆でつながっていることを神に誓いかつ祈っています。
多くの演者が出るコンサートでは、必ずといっていいほどシングアウトされる讃美歌です。
なにかスッキリしない昨今です。
コロナのせいもあるでしょうし、仕事のせいもあるし、友人の病気のせいも、そもそも「老い」のせいなのかもしれません。
カントリーに限らず、音楽はせめてその時だけでも安寧な気持ちにさせてくれます。まるで阿片のようですね。
2020-12-13 21:51
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