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チャーリーのプライド [カントリー]

チャーリー・プライド.jpg


https://youtu.be/2q3zf1yXA98

チャーリー・プライドが亡くなりました。

保守的なカントリーではめずらしい黒人のシンガーで、70年代を中心に数々のヒット曲でファンを楽しませました。

元ベースボールの選手で、メジャーでいえばジャッキー・ロビンソンのような存在でしょうか。ただカントリーとメジャーとの違いは、ロビンソンのあとメイズやアーロンなど多くの黒人選手がその後に続いたのに対し、チャーリーに続く黒人のカントリーシンガーのビッグネームがいないということでしょうか。

スピリチュアルやブルーズの影響は受けても、黒人シンガーは歓迎されないのがカントリーなのかな。
不思議に思っていたことは、ジャケットでも画像でもチャーリーがカウボーイハットを被ったところを見たことがないこと。自分で嫌だったのか、周囲が被らせなかったのか。まぁ、被らないのがカッコイイという時代もありましたが。

陸上競技であれほど黒人が活躍するのに水泳の競泳などでほとんど黒人のトップスイマーが出てこないのも不思議です。話がそれました。

https://youtu.be/HKmMovZ52MY

彼の最大のヒット曲といわれるのが1971年にリリースされた[Kiss an Angel good mornin']で、カントリーチャート1位(ほかに30曲あまりあるといわれています)はもちろん、ポップチャートでも30位以内に入ったとか。

僕がいつも幸せでいられるのはなぜかって?それは簡単なことさ。さわやかな朝に天使と仲良くすんること。そして家に帰ったら悪魔のように遠慮なく彼女を愛してあげることさ。
というような「幸福を売る男」のような歌でしょうか?
彼がアフロアメリカンであることを考えると、どこかストレートに聴こえてきませんのですが。

https://youtu.be/Vr00u93QZFo

ビフォア・アイ・メット・ユーBefor I met you
デビュー2枚目のシングルだそうです。
まったくヒットしなかったとか。オリジナルではなく、「レスター&スクラッグス」や「ジョージ・ジョーンズ」、「ポーター&ドリー」でよく知られた歌です。

多分人生で最高といえる女の子たちに出逢ってきたと思っていたけど、それは君に会う前までの話。誰にも束縛されず自由に生きていきたい、と思っていたけど、それは君に会う前までの話。
君に会う前までのことなんて、たいしたことのないことばかり。
と今の彼女を大絶賛するラブソング。でも今だけで、その後その彼女と別れて新たな彼女ができたら、君こそ命、君に会う前の恋なんて……、とかなんとか言うのかも。無粋なことをいってしまいました。


最期は彼が影響を受け、尊敬していたハンク・ウィリアムズの歌を2曲

https://youtu.be/u_2sqBL9DRc

コウライジャKaw-liga
骨董品店の店先に立つ木彫りのインディアン人形・コウライジャに恋をした男をうたったノベルティソング。マイナー調がめずらしく、日本で平尾昌晃がうたった「星は何でも知っている」にその影響が感じられます。

https://youtu.be/Zcy3DnFrWbE

マンション・オン・ザ・ヒルa mansion on the hill
自分を裏切り、金持と結婚して丘の上の邸宅に住む元カノへの恨み節。みすぼらしい自分の家から丘の家を見上げ「あんなところに愛なんてあるものか」と嘆く。ハンク以外では、チャーリーのこの歌がいちばんです。

時にはアンクル・トムでなければならなかったのでは。まるで死ぬまでアウェイで闘いつづけたチャーリーのプライドとは何だったのか知りたいものです。
出でよ、ブラック・カントリーシンガー。

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