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hand in hand 2 [on the park]

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公園を歩いていても、手をつないだカップルはまず見かけない。
こんな時期だから、控えているのでしょうか。

見かけるのは幼児の手をひき散歩するお母さんや、集団散歩で園児の手をひく保母さんたち。以前なら若いふたりはもちろん、たまにはしっかり手をつないだ高齢者カップルもめずらしくはなかったのですが。

自分の記憶をたどってみると、最後に他人(家族も含めて)と手をつないだのは、10年あまり前、毎日のように認知症の母親と散歩していたとき。母親が亡くなるまでの数年間つづけました。子供のころから迷惑のかけっぱなしで、百恩一報(造語です)ではありますが、せめてもの親孝行になったのではと。でも、まさか母親と手をつなぐ日々がくるとは。

そうなんです、ハンドインハンドといっても恋人同士や夫婦とはかぎりません。
それこそ親子であったり、同志であったり、仲間であったり。

流行歌にはそうした「手をつなぐ」歌がなんと多いことか。JPOPにもたくさんあります。きっと。
ハントインハンドはいろいろな意味での愛情表現であり、ポジティブな人間同士のコミュニケーションでもあります。ハートウォーミングも歌の効用ならば、そうした歌詞がつかわれるのもわかります。

ではハンドインハンド・ソングにもっともふさわしいシンガーとは?

いまなら「嵐」とか……、いや知らないので口幅ったいことはやめて、むかしの歌や歌手を。

その歌もパフォーマンスもイメージももっともハートフルなシンガーといえば、今は亡き坂本九ではないでしょうか。
彼の代表曲のひとつでもハンドインハンドのシーンがでてきます。

https://youtu.be/rFw9mO_qlZk

いずみたくのライフワークだったミュージカルの主題歌で詞は永六輔。
いまでもJPOPのシンガーがカヴァーしているぐらいエヴァグリンな歌です。以前でもデュークエイセス、由紀・安田姉妹、大江千里、金子晴美、フォーリーブス、演歌なら石川さゆりや島津亜矢なんかもレコーディングしていました。

この「見上げてごらん夜の星を」の前年、映画の坂本九自身も出演した映画の主題歌としてつくられたのがこの歌

https://youtu.be/LsBrsQbOcQw

作詞の永六輔はかわりませんが、作曲はもうひとりのベストパートナー、中村八大。監督は「紅の流れ星」のわが舛田利雄。
主演は吉永小百合と高橋英樹、浜田光夫。
映画と歌のタイトルが微妙に異なるのは、映画サイドと永六輔とのあいだで話し合いが不調に終わったからでしょうか。たしかに映画のタイトルのほうが座りはよい。でも作詞家は座りのよい言葉など求めない。

坂本九の3つ目のハンドインハンド・ソングは、またまた永・いずみコンビ。こうみてきますと、いかに永六輔という人が本質的にハートウォーミングな作詞家だったということがわかります。当時、身障者のチャリティーソングとしてもよく耳にしました。

https://youtu.be/-SEFIEt_83E

坂本九のあたたかくここちよい歌声を3曲聴いてみましたが、こうなるとどうしてもカヴァーが聴いてみたい。YOU-TUBEを散策してたら、なつかしい人のカヴァーがありました。

https://youtu.be/5_llt6jLkss

この歌は坂本九の昭和40年の曲ですが、ほかの2曲は30年代。
30年代も流行歌はぬくもりを求めて手をつなぎまくっておりました。いくつかあげてみますと、

釧路の駅でさようなら 三浦洸一
お花ちゃん 三橋美智也、斎藤京子
寒い朝 吉永小百合、マヒナ・スターズ
愛ちゃんはお嫁に 鈴木三重子
ふたりだけの太陽 島倉千代子

オマケも昭和33年のヒット曲。
つないだ手を離したくないという女ごころと、男の小さな困惑が感じられる歌。
手を離したって、♪明日の晩も逢えるじゃないか とうたっております。

https://youtu.be/075vKtVHAy4


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