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hand in hand [on the park]

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さる日、用事をすませて家路をたどっておりました。

近所の中学校の生徒たちが大量に路上にあふれています。午後2時近辺。
そうだ下校時間なのだ。

道一杯に広がった学生服の男女が、楽しそうに話をしながら歩いている。
ときおり背後から自転車にベルを鳴らされたり、クルマの音に波のように道の両端へ押しやられたりしながら。

そんななかに男女のペアがいた。
別に不自然じゃないし、数十年前のわたしたちの時代だってそういう光景はめずらしくはなかった。

でもそのふたりにしばし目を奪われてしまったのは、しっかりと手をつないでいたから。
まごうことなき恋人同士ではありませんか。派手さはなく、髪型もごくふつうの中学生といったふたり。

もうひとつ意外だったのは周囲の学生たちがそのふたりのことをまったく、気にする様子もなく帰路についていること。たぶん、かのペアは学校内では周知されていて、ハンドインハンドはごく見なれた「光景」だったのでしょう。
それでも、「手と手」のふたりは彼らだけで、ほかにもいるのではと振り返っても見当たりません。やっぱりスペシャルなふたりなのです。

ああいう若い男女が世の中を変えていくのだろうな、なんてとりとめのないことを考えながら家路をたどっていった次第です。

そんな光景を眺めながら脳内蓄音機が奏でだした音楽は、
♪お手て つないで 野道をゆけば
いささか貧しい音源ストックではあります。

せめてこんな歌でも聴こえてくれば満更でもなかったのですが。

https://youtu.be/BYVAE-P7noc

オリジナルはディズニーの「おかかえ」シンガー、アネットでした。
田代みどりは12歳でデビューという当時流行りのカヴァーポップスのガールズシンガーで、ほかに「ビキニスタイルのお嬢さん」や「ベビー・フェイス」、「フルーツ・サラダ娘」「月影のマジョルカ」「子どもぢゃないの」なんかを可愛くうたっていました。日活の青春映画(青い山脈など)にも脇役ででていました。

「お手てつないで」というフレーズではほかにこんな歌もあります。

https://youtu.be/KSZjzIY0SEw

GS時代のノヴェルティ・ソングで、ザ・ダーツとザ・ジャイアンツ(ケメ子の唄)がうたってました。ダーツ盤は冒頭のスキャットにニール・セダカの「かわいいあの娘」Next door to an angel をつかっております。

https://youtu.be/KirpiNV0Xp4

ジャイアンツの方は映画化され、小山ルミが「ケメ子」で主演している(観てませんが)。
またアンサーソングとして松平ケメ子(ひでえ芸名)が「わたしがケメ子」をうたってる。この歌の作詞が当時人気の創作落語家柳家小せんというのだから、徹底したフザケっぷり。

たいへんなケメ子ブームがあった様相ですが、実際は歌もそこそこでそれほでのものではありませんでした。

もう一曲「お手てつないで」ソングは、六・八コンビの傑作。

https://youtu.be/LbLO6C3J17M

「上を向いて歩こう」や「遠くへ行きたい」と同じくNHKの「夢で逢いましょう」の今月の歌でうたわれました。
永六輔のグッドアイデアで、いささかできすぎたストーリー。でも実際に幼なじみが結婚したというケースはそこそこあるのでしょう。それはそれでウラヤマシイ。
デュークエイセスも3年前に解散してしまいました。時の流れですね。

永六輔・いずみたくコンビによる「にほんのうた」シリーズは「いい湯だな」とか「銀杏並木」とか「女ひとり」などなど名曲が目白押しです。
さいごのオマケにそんなデュークの歌を。

https://youtu.be/fKUuebC2zBQ

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