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ヒコーキ雲は淋しいんだ [on the park]

ヒコーキ雲03.jpg


今日は午前中に外出したのですが、見上げると雲ひとつない青天でした。なんとなく物足りなかった。なにを期待していたのか。

きのうは「いわし雲」の歌をさがしてみましたが、その形でいうと絵になる(昨今、映えるというそうですが「はえる」ではなく「バエル」だとか。コバエを連想してしまいます)のが飛行機雲。

飛行機の航跡に残る雲ですね。
青空に一本あるいは二本と続く白い線。たしかに詩が生まれそうなヴィジュアルです。
やがて輪郭がボヤケ消えてしまうというのも、儚くてよろしいです。

JPOPでは「飛行機雲」あるいは「ヒコーキ雲」という歌がいくつかあるようですが、すべて聴いたことのない歌ばかりであり、そのミュージシャンも初耳アワーばかり。

タイトルで唯一知っているのは、かの有名な「ひこうき雲」だけ。

https://youtu.be/SlXL1A7rrxo

これは年配者ばかりでなく、若い人の中にも知っている人が少なくないのではないでしょうか。
荒井由実のデビューアルバムの同名曲でもありますが、その前に発売はされなかったけれど雪村いづみがレコーディングしていたということは、今回はじめて知りました。聴いてみたかったなぁ。

これほど「バエル」ひこうき雲ですから、多くの歌にうたわれているのだろうと想像しますが、ほとんど知らないか、記憶の彼方です。

唯一知っているのが、
♪ひとり目ざめて あくびして涙ふいた 
 夏の空は ヒコーキ雲

という森田童子の「G線上にひとり」。

https://youtu.be/3lG8U4DJ2lU

ユーミンの「ひこうき雲」がさみしいけれど、どこか青空ののような明るさがあるファンタジーなのに対して、森田童子の「ヒコーキ雲」は夏の青空がネガに反転してしまったような「私小説」。

ふたつの曲に共通しているのが「死」。
その違いはユーミンの歌が「過去の死」なのに対し、森田童子がうたうのはこれから先にくるかもしれない「未来の死」ということ。二つの歌の淋しさには乾湿の差があります。

近年亡くなりました不可思議なシンガーソングライター森田童子には「淋しい雲」という歌もあります。不可思議でいいんですね。

https://youtu.be/OB1WPKhgD4E

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