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「運命」と書いて「さだめ」と読む [どこか似ている]

時々脳内蓄音機から音楽が流れてくる。
だいたいは歩いているときで、むろん知っている曲、さらにいえば気に入っている曲。
♪泣いてる おんなに グラスをすすめ~
とか
♪ come and sit by my side if you love me
とか
♪みかんの花が 咲いていた
などとジャンルは問わない。
最近、テレビやラジオ、あるいは有線などで聴いたことで再生されることが多いのだと思うが、突然なんの脈絡もなく針が落ちることもある。
きのう買い物帰り、小雨降る公園を歩いているときに、突然鳴りだした。
しばし何の曲だかわからなかった。もちろん聞き覚えのある曲なのだがインストだったため、すぐには曲名が出てこなかったのだ。
すぐに脳内パソコン(ms-dos版です)で検索をかけ、なんとか帰宅するまでに判明させることができた。
60年代の洋ナツ(洋楽の懐メロ)で、エジプト出身のボブ・アザムがうたうフレンチポップスで「それは空に書いてある」 c'est écrit dans le ciel という曲だった。
https://youtu.be/OySYJBa-qEo
あなたにきっと出逢う と空に書いてある
あなたをきっと愛してしまう と空に書いてある
あなたのために生きていく と空に書いてある
そしてあなたはそういう私を信じるにちがいない と空に書いてある
というような歌で、「空に書いてある」とは慣用句で、「運命」「あらかじめ決まってること」という意味なのだそうだ。
ちなみにボブ・アザムはやはり当時坂本九がヒットさせた「悲しき60才」mustapha のオリジナルシンガーである。
この曲、日本では「月影のマジョルカ」という題名で越路吹雪(こちらのほうが歌詞は原曲に忠実)や田代みどりらがカヴァーしている。なんで月影なのか、なんでマジョルカなのかはわからないが、当時そこそこ聞こえていた歌ではある。
https://youtu.be/3RZKgkCaCTk
なぜこの歌が脳内で再生されたのかはいまだにはっきりしない。こういうことはめずらしくないのだが。
曲名がわかってしまうと、もうエンドレスで聞こえてくる。残念ながらフランス語がわからないのでインストで。日本語版もよく聴いた田代みどり盤がツギハギで(歌詞を完全に覚えていないので)。
そんな「運命ソング」を聴きながら公園内のワインディングロードを歩いていると、突然曲が変わったような気がした。
(待て待て、これは「月影のマジョルカ」じゃない……。何だっけ、まちがいなく聴いたことがあるぞ……)
ここから局面が変わった。
脳内音楽再生タイムから、似た曲探しの時間になったのだ。
月影のマジョルカのAメロ、Bメロ、サビを何度も再生させてはストップさせ、巻き戻しては再生するという作業を何度も行いながら似た曲をサーチしていくのだ。大袈裟だね。
こういうケースは過去にも何度もあった。
その似た曲がなんであったか、わかることもあれば最後まで不明なこともある。わかったとしても、「なんだ、たいして似てないじゃん」なんてことも。
今回はい意外と早く、家にたどり着く前にその曲は判明した。
2020-05-21 16:36
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