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怒れ! ジョニー [day by day]

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政治の話はあまりしたくないのですが、言わずにはおれない事が。

テロによって殺された安倍元首相の「国葬」には反対です。
いきなり「国葬」を発表した岸田総理にはがっかり。ヒロシマ反核では反動的な面もありましたが、自民党のなかでは比較的誠実で国民を騙したり、裏切ったりはしない政治家だと思っていましたが、「岸田さん、あんたもか」という思い。

選挙も自民党の大勝でおわり、「いまならイケる」と思ったのでしょうね。当分選挙もありませんし。なによりも安倍さんへの「同情論」が冷めないうちにということで、あんなに早く「国葬」を発表したのでしょうね。
自民党の派閥の主流ではないという辛さもわかりますが、がっかり。もう期待できない。

その岸田総理の説明では「国葬」の大きな理由が安倍元首相が「長期政権」を努めたからとか。確かに長く首相を努めるということはその資質が優れているからととることもできるけれど、国民の支持というよりは、自民党の中での論理で政権を続けることができたとみることもできる。
森友。加計問題であれだけ「悪だくみ」が露呈して、官僚が自死するほどの公文書改竄を惹き起こしてもなお、国民のリーダーたる資質があったといるのでしょうか。

「長期政権」ということであればよくも悪くも激動の昭和を3期にわたって総理を務めた佐藤栄作さんはなぜ「国葬」にならなかったのか。岸田首相は安倍さんの「国葬」について、彼が国際的に知名度があったこともあげていましたが、それならば日本の首相で唯一ノーベル平和賞を受賞しているのは佐藤栄作さんだけです。彼こそ「国葬」にふさわしかったのでは?。
まぁ、佐藤さんは無勢に多勢でマスコミとケンカするほどマスコミに嫌われていたので、「国葬」なんて言おうものなら、自民党はマスコミから袋叩きにあったかもしれませんから無理だったのでしょうが。
安倍さんに比べたら強引だったけれどホネのある政治家だった(いささか美化しておりますが)ような気がします。

とにかく安倍さんの「国葬」には反対なのです。

自民党の幹事長がいうように、本当に国民の多数が「国葬」に賛成なのでしょうか。
亡くなったばかりの人を忖度して、反対と言えないという人が相当数いるのではないでしょうか。

岸田総理の言動以上にがっかりというかあきれたのが、野党第一党である立憲民主党党首の発言、岸田総理の「国葬」発言直後の彼の反応は国葬を「静に見守りたい」でした。あきれました、あんなこと言う人間が党首ならば立憲民主党の凋落もさもありなん。ここにきて国会を開いて内閣の説明を求めるなんて言ってますが、はたして本気でいっているのかどうか。

野党のなかでも共産党をはじめ「国葬」反対をはっきり打ちだしている政党もあります。いささか力不足の感は否めませんが、かれらに期待したい。彼らがしつこく、強く国民に訴えていくことに期待したい。
それにあれだけアンチ安倍だった文化人やジャーナリストで反対の人はかなりいるはず。問題のなのは忖度してそれらの声を報道しないマスコミ。もちろん統一教会問題も大切だけれども、決定事項かのようにすすめられていく「国葬」の忖度なき報道が聞かれない。きっと「国葬」反対の報道は増えていくと思います。増えて欲しい。増えてくれ。もしそうでなければマスコミは「忖度」なる言葉を二度とつかわないでほしい。

かつての安倍政権に対する、自民党議員(だけじゃないけど)や官僚の忖度はひどかった。「忖度」が流行語になるほどまかり通っていました。
安倍さんは亡くなっても忖度される政治家なのですね。そういう意味では希代の政治家なのかもしれませんが。
与党、野党の議員諸氏の「安倍忖度」には情けないのひと言ですが、なによりもコワイのは国民の「安倍忖度」。はじめにもいいましたが、亡くなったばかりの人への「優しさ」という日本人気質なのかもしれませんが、国民のために誠心誠意尽くしてくれた政治家への追悼と感謝をこめたセレモニーが「国葬」となると話はちがってきます。

もし「国葬」が強行されたら何十年かのちの未来の日本人たちから『へえ、2022年ってとても奇妙な「国葬」があった年なんだね』って笑われること間違いない。その対象はふさわしくない「国葬」をされてしまった国家元首だけではなく、それを支持した多くの日本人もまたそうなのです。わたしは未来人に笑われたくない。

クールダウンして最後は歌を。
できたら「忖度」という歌詞がつかわれている歌をと思いましたが、みつかりません。なので似た意味で「遠慮」というコトバがでてくる歌を。

思い浮かぶのは森進一の「襟裳岬」(詞・岡本おさみ、曲・吉田拓郎)
♪寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ

とか
♪そうねダブルの バーボンを 遠慮しないで いただくわ
という五木ひろし&木の実ナナの居酒屋(詞・阿久悠、曲・大野克夫)

とか。もっと古ければ昭和4年、二村定一の洋楽カヴァー「洒落男」(訳詞・坂井透)で
♪カクテルにウイスキーどちらにしましょ 遠慮するなんて水臭いわ

というのもありましたが、どれもいまひとつ気持ちにフィットしないので、いくらか溜飲を下げられる60年代のカヴァーポップスで。
よく聴いたのは伊東ゆかりだったのですが、YOU-TUBEにないのでザ・ピーナッツで「内気なジョニー」Johnny get angry を。

https://youtu.be/HuItE4XcjNU




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