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雨の九月 [news]

九月.jpg

家に籠っているのでテレビのニュースを見ております。
ニュースでは相も変わらずのコロナ、アフガニスタンの混乱、自民党の政局にパラリンピック。そしてMLB大谷翔平を報じております。

コロナはデルタという感染力の強いウイルスに転じて脅威が増したようですが、反面若者たちが身の危険を感じだしてワクチン希望者が増えているとか。これはいい傾向だと思いますが、行政(東京都)の不手際で接種会場が長蛇の列となり、さらにそれでも打てない人続出という情況だとか。初めてのことだからといえばそれまでですが、とにかくもう少し綿密かつ迅速な計画でコロナ対策にあたってもらいたい。都でいえばトップに切迫感や危機感が感じられません。

アフガニスタンのタリバン政権奪取はテレビの報道をみていてもよくわからないのですが、現地にいる脱出希望の邦人はすべてアフガニスタンを離れたのでしょうか。また、大使館に努めていたり、あるいは日本のために働いていて国外へでることを希望している現地人がかなりいるようで、彼らに対しては全力をあげて希望を実現させてもらいたい。ただ、日本の外交力の弱さが心配。それにアフガニスタンではコロナの状況はどうなんでしょうか。

いまテレビのニュースで日本の協力で建てた病院のアフガニスタンの医師が、「われわれに自由を与え、今度はわれわれをタリアバンに引き渡した。こんなことならはじめから来てほしくなかった」とアメリカの撤退を非難しております。勝手で酷い話です。


自民党の政局、とりわけ総裁選については興味がない、とばかりは言ってられません。まぁ傍観者のささやかな希望としましては、岸田さんが本気で旧弊打破を実行するのならやっていただきたい。でも「いい人」すぎるらしいからどうかな。たしかなことはどう転んでも自民党の論理で決着するってことでしょうが。

固い話をしてしまいました。
音楽ばかり聴いているノーテンキな老人も社会にまるで無関心ではない、ということで勘弁してください。


8月が終り、明日から9月。
なんとなく夏が終わった。秋が来る。という気分になります。
「九月の空」を書いた高橋三千綱も亡くなってしまいました。

ベタですが、きょうは「九月」[SEPTEMBER]の歌を。まずは洋楽。

https://youtu.be/OgwoGwGNgFY

1950年の映画「旅愁」のテーマ[september song]。
偶然の出逢いからはじまるラブ・ストーリーのようですが、残念ながら観ておりません。
ただ後年スクリーンミュージックとして聴き知っております。マントバーニー楽団のサントラで知られていますが。ヴォーカルならフランク・シナトラとかパット・ブーン、アンディ・ウィリアムス、サラ・ボーン、ビリー・ホリデイなどの上手どころが。映画は日本でもそこそこヒットしたようで、淡谷のり子や江利チエミがそれぞれ井田誠一、音羽たかしの邦訳でカヴァーしております。

ジャズでは「雨の九月」september in the rain もあります。

https://youtu.be/7iVjcMDPC14

枯葉が舞い落ちていたのは、雨が降りしきる九月だった。
太陽がまるで残り火のように消えていったのも、雨の九月だった。
…………
春がきたというのに、ぼくの気持ちはいまだ雨の九月のままなんだ。

という失恋ソング。
1937年、ハリー・ウォーレン(曲)、アル・デュピン(詞)によってつくられたジャズ・ソング。1961年にダイナ・ワシントンでヒット。ほかではジュリー・ロンドン、サラ・ボーン、ジョー・スタッフォード、フランク・シナトラ、ブレンダ・リーなどがうたっています。
ビートルズもカヴァーしていますし、日本では伊藤君子がうたっております。またインストではレッド・ガーランドのピアノで聞いたことがあります。


邦楽では太田裕美の「九月の雨」と竹内まりやの「セプテンバー」が双璧でしょうか。

https://youtu.be/yoYfq3xG8Kw

https://youtu.be/HuR-vhBkaA8

前者は筒美京平×松本隆の大ヒット曲で。「木綿のハンカチーフ」(こちらも筒松コンビ)と並ぶ太田裕美の代表曲。
♪愛はこんなにつらいものなら 私ひとりでい生きていけない
といいながら、後半では
♪愛が昨日を消していくなら 私明日に歩いてくだけ
とみごとに立ち直っております。
そうですよね。長い人生を考えればたかが恋ですからね。

後者は九月は「一番さみしい月」とうたうやはり失恋ソング。
作曲は林哲司ですが、作詞はこれまた松本隆。
「九月の失恋」というテーマをひとつは歌謡曲に、もうひとつはニューミュージックに書き分ける職人ワザはさすがです。
♪借りていたディクショナリー明日返すわ
 ラブという言葉だけ切り抜いた跡

これは誰が切り抜いたのでしょうか。元々彼が? それとも彼女の意思表示?(それはないかな)。
この部分が気になったのは高校時代似たような話がありましたもので。

友人がクラスメイトの女の子に辞書を貸した(当時は高価で誰もが持っていたわけではなかった)ようで、その後返してもらったあと、わたしに「これ見てみろよ」とその辞書を開いて見せてくれました。そこには「セックス」という太字の横に赤いラインが引いてありました。わたしが彼の顔を見上げると、彼は「俺が引いたんじゃないよ」とニンマリ。
今考えればミドルティーンなら男だって女だって、と思うのですが。当時は「えっ、あんな真面目そうな子が……」という印象でドキドキものでした。

まぁ、ラブソングの大方は「失恋」あるいは「片想い」ソングですから、あたりまえなのかもしれませんが、楽しい夏から寂しい秋というイメージなのか「九月」はメランコリックでノスタルジックな季節のようです。日本に限らず。
そんな季節に雨でも降ろうものなら、傷心をさらにえぐられるようで、ネガティヴライフにもってこいのシチュエーション。
つらい気持ちにさいなまれ夜も眠れない……。それは多分残暑による熱帯夜のせいだとは思うのですが。

ほかでは、久保田早紀の「9月の色」、一風堂の「すみれセプテンバー・ラブ」などがあり、「九月」が出てくる歌には井上陽水の「人生が二度あれば」松田聖子の「ピンクのモーツァルト」、由紀さおりほかの「十二の誕生日」、シグナルの「20歳のめぐり逢い」、さだまさしの「雨やどり」などが。


今日は外出をしないつもりだったので、朝からネットでエンジェルスvsヤンキースを。
試合はいちばんおもしろい点差といわれる8対7でエンジェルスが接戦を制しました。最後はデジャブ感横溢のイグレシアスの「神様ありがとう」ポーズでゲームセット。

肝心の大谷は3試合ぶりのホームラン42号を打ち上げてくれました。
でもあとの3打席はすべて三振。気になるのは3三振いずれもが見逃し。たしかにどれもきわどいボールでしたが、どれもスイングするべきコース。
もしかすると疲労でボールの見極めにズレが生じているのかも。つまりスランプ?
デッドボールの影響で明日の先発は回避するようですが、DHも休んだほうがよいのでは。メジャーも後半戦ですが、ホームラン王への道は2番手2選手と4本の差があるのですから、2、3日休んで英気を養ったほうがよいのではないでしょうか。

オマケはやはり「9月」が出てくる歌「夢のカリフォルニア」を。
ママス&パパスではありませんよ。

https://youtu.be/tdM0Gkrgkww
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白い一日 [day by day]

白い一日.jpg

今日は外出をせずほぼ家の中で過ごしました。

こんな夏でも暑さに負けたのか、どこかだるい。まさかと思って熱を測ってみましたが平熱。それにしても朝からシャキッとせず、とくにマブタが重く目ざめたばかりなのに眠たい。

早朝目が覚め、私の大事な家事である「ゴミ出し」に。
家へ戻って二度寝。眠りの中で豪雨の夢をみた。実際に降ったようです。

10時ごろ再び起きて朝食をとり、テレビをみているうちにまたウトウト。背中がいたくて目ざめると11時を過ぎておりました。
思い出してパソコンを立ち上げ、MLBをのサイトへいくと「ご視聴ありがとうございました」とのこと。

その後も椅子から立ち上がることなく、テレビのニュースショーを見るともなくみておりました。コロナにタリバン、横浜市長選挙、作家の訃報、大谷ホームランなし。心ときめくニュースなどありません。

むりに昼食をとりながらテレビと対面しておりますと、今日何度目かの睡魔が。
これもまた「赤ちゃん返り」なのかな。
そういえば親父も年をとり80歳を過ぎたあたりから、よく椅子にもれて眠っていたもんだ。そやって日に日に居眠りの頻度や時間が多く、長くなり、やがては永眠してしまうのだろう。でもまだ80には10年あまりある。もうそうなってしまったのか。いやいやたんに自分が弛んでいるだけなのかも。

急ぎではないけどやらなくてはならないことは沢山あるけれど、よし明日からだ、今日は何もしないで過ごしてやれ。
と思った矢先に、得意先からメールが。10分ぐらいパソコンで仕事をしメールで送信してお終い。せっかくの休日に仕事が舞い込んだ気分。

パソコンに向かったついでに最近気に入っていよく見ている音楽のYOU-TUBEを暫し。
見ているうちに今日何度目かの寝落ち。とんでもないお爺さんになってしまいました。

寝ていたのはほんの20分あまりでしたが、妙な気分。今朝のゴミ出しが数日前のような感覚なのです。そりゃそうか。

そのあとは居眠りもなく、無事夕食をとり現在に至っております。
10分足らずの仕事はありましたが、ほぼ無為の一日を過ごしました。
やがて仕事もしなくなれば、こういう日日が続いていくのだろうなぁ。足が丈夫なら公園にでも行ってベンチに座り、限られた「世の中」をウォッチングして…。ブックエンドになる相手がいればそれもいいのですが。

こんな日はせめてブログでもと思って書いております。

テーマを考えるのも気が重いので「何もしない」「何もない」を。
そんな歌あったっけ、と探してみますとらしきものがいくつか。

まずはじめに思いついたのがこの歌

https://youtu.be/ro1i29-irL4

もともとは昭和44年にテレビドラマ「若者たち」のpart2の主題歌としてつくられた歌で、ブルーベルシンガーズがうたっておりました。その10年余りのちに天知茂がカヴァーしたのでした。
天知茂も不思議な役者でした。もちろんそのドラマは観た記憶があるのですが、ハマリ役がなんだったのかほとんど覚えておりません。あの眉間によったシワと薄情そうな顔つきが印象として残っております。
作曲は「若者たち」や「狂った果実」の佐藤勝。作詞はいずみたく門下の山上路夫で「夜明けのスキャット」「学生街の喫茶店」「恋する夏の日」「ひなげしの花」「どうにかなるさ」「私鉄沿線」「瀬戸の花嫁」「許されない愛」「北国行で」などヒット曲の枚挙にいとまがない。

1973年の井上陽水の出世アルバム「氷の世界」のなかのこの曲も。

https://youtu.be/wdWyNGUJ8zs

白い陶磁器を眺めなら一日が過ぎて行くなんて、なんて退屈で優雅な過ごし方なんだろう。
「氷の世界」はいま聴いても名曲がつまっております。もちろん小椋佳作詞のこの歌も。
恥かしい話、はじめて聴いたとき空耳アワーで「陶磁器」を「掃除機」と聴き間違え、なんで掃除機をみつめているのだろうと。バカな若者でした。

「桜三月」もそうですが、「氷の世界」一派を聴くと当時を思い出します。
同じ時代に好きだった、このうたにも「なにもなかった一日」がでてきます。

https://youtu.be/XoejFRSY-RY

この歌については以前もとりあげた記憶があるので重複はさけますが、当時飯場で「人生修行」をしていた友人を思い出します。一時なぜか気が合い濃密な交流をしていました。彼の飯場のあちこちによく遊びにいきました。そんな「腰掛ニコヨン」生活を非難する別の友人もいましたが、わたしはたとえ思惑はどうであれ、あとで後悔するとしてもそのときやりたいと思ったことをやればいいという考えでしたから、彼を尊重してつき合っておりました。
そんな彼ともやがて疎遠になり、風の便りで彼はその後、北海道や中国地方のコミューンに入り、その後椅子職人になったと聞きました。それももう40年余りむかしのことで、今は生きているのか、どうなのか。

あまり無為な一日だったためか、さいごは昔話になってしまいました。
真白な一日をふりかえって「きょういちばん嬉しかったことは」と考えてみました。
ないなぁ、しいて言えば昼間の10分間の仕事をしてそれをメールしたあと、しばらくして得意先から「ありがとう」のメールをもらったことでしょか。やっぱり仕事かぁ。でもお礼をいわれることは、何事であれうれしいことではあります。


いまもそうですが、いつもパソコンにはヘッドフォンで対峙しております。YOU-TUBEをかけっぱなしで、仕事中は音だけを聴いております。
オマケは、思いつかないのでまるで関連のない、いまYOU-TUBEから流れてきたラテン・ミュージックを。なにもなかった一日の最後をチャラにしてくれるタリィアの歌です。

https://youtu.be/U6bMYyKjG10

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地球上で最も偉大な [deporte]

大谷翔平デイ.jpg


今日はコロナに怯えながらも、至福の一日となりました。

朝からパソコンに釘づけ。
「1番ピッチャー、大谷」というコールはなかったけれど、まさに今シーズン最高の翔タイム。待望の40号に、8勝目。

できればあと1イニング投げて完投してもらいたかった、と思うのは勝手な思いで、マドン監督にすれば、確実に勝ちに行くのはあたりまえ。90球を投げ、4回も打席に立つという疲労を考えれば、2点差とはいえ投手交代が正攻法。なによりも最高のストッパー・イグレシアスがいるのですから。いくら翔タイムとはいえイグレシアスの「仕事」を奪うことはできないし、勝利の最短距離を選択するのは監督の仕事。

その後、ニュースで何度も大谷の40号、好投を見たことか。何度見ても飽きません。夕方のニュースで、いつもより長く翔タイムを放送したあと、男性キャスターが「もう終りですか…」とつぶやいたのは、ファンを代弁しておりました。

同じ「翔」でも日本ハムファイターズの中田翔とはえらい違い。
中田も個人的には「日本のカブレラ」と勝手に思って応援していたのですが、まさかあんなことになるとは。日本ハムから放出というニュースもあって心配しております。事が事だけに他に引き取ってくれる球団があるのかどうか。
これで引退とはならないと思いますが、反省謹慎してタイガース(デトロイト)のカブレラがホームラン500本を目指しているように、通算300本を達成してほしい。

今回も日本の歌。
大谷翔平デイはもちろん中田翔反省しろよ、も含めて「翔」の歌を。

わたしが知っているいちばん古い歌としましては1973年浅川マキの作曲・歌唱で、真崎守が作詞した「翔ばないカラス」。
ただこの歌は放送禁止用語といいますか、差別用語がでてきますのでやめておきます。

最も知られた歌では、浅川マキの歌から5年後の1978年にリリースされたこの歌。
デビュー曲の「迷い道」よりもヒットしたのではないでしょうか。当時、ほんとうに街に流れておりました。わたしもシングル盤をゲットしました(多分人生劇場で)。坂本スミ子亡き後、ラテンのスタンダード(オリジナルでも)をうたい続けてほしいものです。

https://youtu.be/gnTmHj4JfnE

続いて1985年のNSPの歌。
少年の幼い恋と別れをうたった例によっての叙情フォーク。
作曲も例によっての天野滋。作詞はベース&ヴォーカルの堂島和人

https://youtu.be/mAEkZpQOIdM

ほかでは2001年に演歌の「天翔の舞」(鏡五郎)、と小林旭の芸能生活50周年を記念した「翔歌」が。こちらは宇崎竜童作曲、阿久悠作詞という強力な布陣でした。


歌詞の中に「翔」が出てくるうたもいくつかあります。JPOPではもはや「飛」より「翔」のほうが主流になっているのではないでしょうか。確認しておりませんが。

1979年に大ヒットした西城秀樹の「ヤングマン」では、
♪ヤングマン さあ翔びだそうぜ
とうたわれております。でもこの歌は洋楽のカヴァー曲なので。
84年には異色のデュエット「ふたりの愛ランド」(石川優子&チャゲ)の中で、
♪愛愛アイアイ 愛ランド 翔んで 夏シマシタ
とハモっておりました。たしかマックのCMソングだったような。

そしてその翌年にリリースされたこの曲もたしか何かのCMソングにつかわれヒットしたのでした。CMソングの訴求力の強さは今も昔も。

https://youtu.be/svIQ_nEAyRM

シーズン終了までの大谷に期待するのは10翔ではなく10勝、50ホーマー、打率.280、20盗塁、そして無傷。
もちろん、もはや今年のMVP、さらには殿堂入り決定なんて話もあるのですから、もう十分、期待に届かなくても全然かまいません。でも無傷だけは必須でね。

オマケは洋楽。
映画「オー・ブラザー!」の中でも使われていた(アリソン・クラウスとギリアン・ウェルチ)ルーツミュージック。以前も聴いたセイクレッドソングですが、好きな歌なものですから、ふたたび。
はたして英語で「飛」と「翔」の区別があるのかどうかわかりませんが、とにかく今日の40号弾のようにはるか遠くへ翔んでいくのです。

https://youtu.be/bJWgpljckbA




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雨にぬれても [day by day]

どですかでん1970.jpg

きょうはえらい目にあいました。

買い物の帰り道、店に入る前はあんなに晴れていたのに、10分あまりで曇天になり、雨がポツリポツリ。そしてパラパラ、シトシト、やがてザーザー。

家まで5、6分。急いでいるわけではないので一瞬、どこかで雨やどりしてやり過ごそうとも思いましたが。すぐに止むのではないかという根拠なき確信で信号を渡り家路へ。

雨はどんどん激しくなり、やがて集中豪雨のように。
ビルの入り口に駆け込み、買った食料品をバッグの中へ、さらにバッグから帽子を取り出して被り、レッツゴー。

もう止まらない。
豪雨の中を諦めの境地で、走るでもなく速足になるでもなく、忌野清志郎ではないけれど、「どうぞ勝手に降ってくれ、いつまで続くのか見せてもらうぜ」なんて思いで、濡れネズミになりながら帰っていきました。
こんなにひどく雨に濡れたのは多分、子どもの頃以来ではないでしょうか。いくらかそうした「子どもかえり」を楽しんでいた節も。

そうでした、今日は昨日から買いたてのシャツとズックで出かけようと決めていたのです。
ただ朝、出かける直前になってゴミ箱へ放り込むはずだった古い靴(信じがたいことですが、6年あまり履いております。だいたいは寿命2年)に「いいのか? 冷たいじゃないか」と言われたような気がして、じゃあもうしばらく、と思い直しておニューはシャツだけにしたのでした。

もちろん新品のシャツは川に落ちたような有様。古い靴の中の靴下もはっきり濡れた感覚がありました。帰って着替えるともちろん下着までビッショリ。

カバンのなかもかなり雨水が侵入しておりましたが、食料品はエコバッグにしっかり守られていて無事でした。ただ、バッグのポケットに入れておいた新書本がグッショリ。まだ半分も読んでいないのですが。もちろん棄てずに乾かして読むつもりですが。

とても新鮮な経験でしたが、もういいです。今度こんなことがあったら、どこかで雨宿りをするかタクシーを拾うつもりです。

久しぶりに日本の歌を。

「雨に濡れる」という歌はけっこうあります。
そんななかから1950年代、60年代、70年代、80年代(まぁ早く言うと昭和ですね)の歌を。
まずは1957年、昭和でいうと32年。歌謡曲の時代。
高度経済成長の前期、ようやく日本人にも余裕がでてきて、裕福な家ではテレビが登場したころ。知られた小説を題材にするという歌も少なくなかった。
こういう歌謡曲をいまの若い人はどういうふうに受け止めるのでしょうか。40年代のフォーク世代が大正時代の「籠の鳥」を聴いたときの「ふるくさい」感じなのでしょうか。といっても「籠の鳥」も知らないか。

https://youtu.be/dSK_XFUWZaA

つづいて1968年(昭和43年)のデュエット曲。
いまでも「銀恋」とか「東京ナイトクラブ」、「カナダからの手紙」などと一緒にオールド歌謡曲ファンがカラオケでうたう歌。この頃はテレビの音楽ベストテン番組が隆盛で、歌謡曲のポップス化がはじまっておりました。

https://youtu.be/SmtVfGsG_b0

3曲目は1972年(昭和47年)の和製フォーク。しばらくはフォークブームが続くのですが、この歌はプロテストでもメッセージでもない、歌のベーシックなテーマであるラヴソング。この時代は政治の季節でもあったのですが、このシンガーは潔いほど政治には背を向けておりました。あえてそうした社会の動きに「でもさ」と異論をはさんだ歌。

https://youtu.be/B0Y049RpIZc

最後は1981年(昭和56年)の歌謡ポップス。
ニューミュージックが全盛の頃で、かつてのフォークシンガーや当時のニューミュージック系シンガーソングライターがアイドルシンガーに曲を提供するというかたちが多かった。このシンガーも桑田佳祐や松山千春の歌をうたっておりましたが、この歌はポプコン出身のシンガーソングライターがつくった歌。

https://youtu.be/en4b8MQ7qqs

ジェリー藤尾さんがお亡くなりになりました。
このブログを書きながら豪雨の中でずぶ濡れになりながら日本刀を振り回す男の映像が浮かんでまいりました。黒澤明監督の「どですかでん」の中でジェリーさんが演じた酒乱の男の役です。俳優としても個性的な方でした。ご冥福をお祈りいたします。
ジェリーさんの歌を+ワンで。よく見ていたテレビ番組のテーマソング。

https://youtu.be/wkS_0EdHrTM

ところで6年生の古靴は雨でグショグショヨタヨタ。踵は減って雨はしみてくるけど穴があいているわけではないし、皮(ビニール)が剥げてもいない。とにかく「私情稀」なタフな靴なのです。さすがに今日の豪雨で死んだようになっておりますが。
そろそろ引導を渡すべきか。でも愛着も一入なのです。どうしたものか思案しております。

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青春の自粛 [day by day]

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完全に感染爆発が起こっています。

もはや必要不可欠の外出であっても、コロナに感染することを半ば覚悟しておかなくてはなりません。感染するしないは、運でしかない。神頼みはしませんが、自分の幸運を信じるしかない。根拠などないけれど。

オリンピックはもはや終盤にさしかかっておりますが、無心に勝負を技を楽しむ余裕がなくなっております。とはいえ、先ほどの女子1500m決勝での田中希実の8位入賞には感動してしまいました。走り終わったあと横すわりして口を開け大きく息をしている映像は神々しかったです。男子4×100mリレーは残念でした。何が起こるかわからないのがスポーツであり、何が起こっても不思議でないのが勝負ですから。

今日は広島の原爆記念日。
平和を祈るの記念式典は例年どおり無事終了いたしました。
オリンピックも平和の祭典です。ふたつの平和を祈るイベントが同時に開催されるなんて、おそらくこの先百年はないのではないでしょうか。

今朝8時15分、オリンピックのどこかの会場、どこかのフィールドで日本のオリンピックのアスリートや関係者の誰かが、黙とうしていたことを信じております。

原爆の記憶も、戦争の記憶も76年も経過すれば薄れていくのはあたりまえのことかもしれません。体験者も年々少なくなっていき、あと数十年も経てば「誰もいなくなった」ということとなるのでしょう。

ただ戦争という強烈な歴史はいつまでも残るでしょうし、学者やジャーナリストは先輩からの「遺言」を学生や市民に伝えていってほしい。また後輩たちには先輩から受け継いだ「遺言」をほぼ原寸で引き渡していってほしい。

同様に一般人のわれわれも父親からの「遺言」を子どもへ、そしてその子は孫へ、さらにひ孫へというように代々、まるで「家宝」を相続するように受け継がれていってほしい。伝言ゲームにならないように正確に。

そんなわけで反戦歌を。
まずは反戦歌の原点ともえる60年代のふたつの歌を。
まずは、もはや古典的といえる反戦歌。歌の成り立ちについては様々な伝説が残っておりますが、間違いないことはピート・シーガーによってつくられ広まったということ。そしてこの歌をカヴァーしたのは多くのフォーキーに限らず、大女優のマレーネ・デートリッヒによっても歌われヒットしたということ。

https://youtu.be/p3ly8cyWvkw

もう一曲は1950年にシンガーソングライター、エド・マッカーディによってつくられた歌。
ほかにピート・シーガー、P.P.M.、ジョー・バエズ、ジョン・デンバー、ジョニー・キャッシュ、ガース・ブルックスなど多くのシンガーによってカヴァーされています。

https://youtu.be/HZFzoqraF8w



コロナによる緊急事態宣言で経済活動をはじめ、多くの人たちがその行動を抑制されております。そのことで、最近のテレビで大学の先生の話が耳に残っております。
「若者は‘青春の自粛’を強いられている」
というような言葉が。
「青春の自粛」という言葉が新しく、なるほどと思いました。と同時にもうずいぶん前に亡くなりましたが、実際に戦争を体験した先輩が生前に言っていたことを思い出しました。

その先輩は帝国陸軍一兵卒として漢口に赴き、運よく生還した人間です。彼が酔うほどに何度かつぶやいた言葉が耳の奥に、さらには胸の底にいまでも残っております。
「二十歳そこそこの頃だよ。青春だよ。それをあの戦争が台無しにしやがった。だから俺はあの戦争と、あの最高責任者を絶対に許さないんだ」

人間のいちばん青々しい頃に、もしかすると最も輝ける時代に、自分の意志に反して生きるか死ぬかの戦地に赴かなくてはならなかった。それでも彼はまだ運が良いほうだった。生きて帰って、慌てて失われた青春を手繰り寄せることができたのだから。じっさいに取り戻せたかどうかはわかりませんが。
それよりも、誰も望まないのに戦地で死んでいった人たちは、文字どおり浮かばれない。青春を奪われたあげく、それを取り戻す術も奪われてしまったのですから。

たしかに、現代の若者たちはある意味「青春を奪われ」ているのかもしれません。そういう意味では同情します。

コロナと戦争は似ている。でもその違いは。
戦争で犠牲になるのは、男でいえば比較的若い人間です。しかしコロナは反対に高齢者がその犠牲になりやすい。
戦争は「人工的」ですがコロナは自然発生です。つまりコロナ(ウィルス)は人間の意志では防げませんが、戦争はそうとは限らない。始めるもの意志ならば、回避するのも止まるのも意志なのですから。
また今回のコロナはワクチンや治療薬によって早晩克服されるはずです。夜明けはそんなに遠くないはずです。先が見えず、事実上原爆によって戦いが終わったあの戦争に比べれば青春の「自粛」「はく奪」期間はそれほど長くない。

若い人たちがコロナで行動を制限されることを「青春が奪われている」と感じるのであれば、もしこの先日本が戦争をすることになったら、今回のコロナとの戦いとは比べものにならないほどの自粛を強要されることを知っておかなくてはなりません。

テレビCMでは「どんなきでもスポーツは私たちを夢中にさせる」と繰り返しておりますが、そんなことはありません。誰かが言っていた「ハルマゲドンにならない限り」ではなく「戦争が起きない限り」平和の祭典は挙行されるのです。戦時になったら歌もスポーツも木っ端みじん。

だからスポーツをはじめ「青春」を謳歌し続けるということは、どんなことがあっても、どんな手をつかってでも戦争を阻止するということにほかなりません。

好きな音楽を好きなときに聞けるというのも、戦争が起きていないからできることです。わたしが生まれてから現在に至るまで、日本は直接的な戦争をしておりません。なんて幸せだったんだ、と思います。
しかしこの先、われわれ世代が死んだあとのことはわかりません。いまの若い人たちは、くれぐれも「青春の自粛」を強いられることがないように、自分たちで注意深く戦争という最悪のウイルスが跋扈しないように見張っていってほしい。

おまけの歌は日本の「反戦歌」を。
どうやら作詞をした詩人にはその意志がなかった(希薄だった)にもかかわらず、日本人の心情に「反戦」を訴えた歌です。作曲は茨城県出身の徳富繁。

https://youtu.be/vwBOm6Yeuwk



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