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feel alright [not mellow BB]

谷中.jpg

きのう、谷根千へ行ってきました。
本郷に住んでいる知り合いと月一くらいで根津で昼食をとるのです。
いつも、地下鉄の千駄木駅で降りて、不忍通りを根津まで歩いて行きます。
昔、千駄木に住んでいたことがあったので、街並みの変わり様を見て歩くのが気分転換にもなるものですから。
ほんとに町って生きているなぁと感じます。昔ながらの店もなくはないけど、知らぬ間にフェイドアウトし、その代わりに新しい店が誕生するなんてケースが珍しくない。とくにコロナの影響なのか、開店間もなく閉店なんて場合も。

ここのところ感じるのは「饂飩」あるいは「蕎麦」の専門店が増えている気がします。とりわけ土曜日曜は谷根千散策のウォーカーが多く、昼時はども店も行列ができるほど。

千駄木から根津まで歩いて15分あまり。というのは昔の話で、いまは20分以上かかります。しょうがいなですね。

知り合いと今回は中華で昼食。そのあといつもの居心地の良い喫茶店で一か月分の近況などを話します。そのあと時間があるときは池之端や谷中を散歩しながら、またまたおしゃべりを。男同士なのにね。
きょういちばんの盛り上がりは大谷のツーホーマー。わたしは1本目を見て出てきたので知り合いから知らされた2本にはビックリ。

今回は知り合いが用事があったので、喫茶店でグッドバイ。
わたしは、善光寺坂をのぼり上野方面へ。途中で左折して谷中墓地をかすめて三崎坂を下ります。谷中小学校が見えたら今度は右折して谷中のコミュニティセンター(ここには図書館があって昔よくCDを借りに来ました)方向へ。センターまで歩いたら左折してよみせ通りへ続くゆるい坂をくだります。
その途中にある小さな古本屋さんが目的地。

いぜん一度山本昌代の文庫本を買ったことがあった店で、そのとき買おうかどうか迷ったのが「わが心のジョージア」というレイ・チャールズの自伝。
あれから半年以上も経っているのですでに売れてしまっているかもしれませんが、それならそれで何か読んでみたい本があるかもしれないし、なくても眼と頭の保養になるのでとにかく向かうことに。

店の前には見たことのある昔ながらの二つ折りの看板が。そして小さなガラス張りのドアから本の並んだ暗い店内が見えます。では中へとノブに手をかけたとたん「アレッ?」。なんとカギがかかっております。定休日ならば看板は出てないでしょうし、シャッターも降りているはずなのでやっていることは間違いないのですが、おそらくワンマンショップなので、店主はおそい食事か何かで店をあけているのでしょう。
残念ながら、いつ戻るかわからない店主を待つほどの余裕はなかったので、出直しということに。

帰宅したのは午後4時ちかく。
ずいぶん歩きました。スマホの万歩計をみるとあと200歩あまりで1万歩。疲れたけれど気分はいい。知り合いにも会えたし、谷根千からも英気をもらえたし、大谷も調子があがってきたし。

大谷にちなんだ音楽は思いつかないので、古本屋で嫌われてしまったレイ・チャールズのオールデイズを。
いろいろ聞きたい曲はありますが、こどもの頃に聴いて強烈なインパクトがあったこの歌を。

https://youtu.be/pVwIMNkTPSc

からだの芯まで突き動かすラテン系のリフと、コールアンドレスポンスが印象的な「ホワッド・アイ・セイ」what'd I say は1959年にレイ・チャールズがうたい、ビルボードのR&Bでナンバーワンになった曲。
コンサートで時間が余り、レイがピアノの弾き語りで即興につくったといわれるこの歌は発売当初、7分(当初)という曲の長さと、性的エモーショナルがすぎるという理由で放送を拒むラジオ局があったりして、チャートも低迷していたそうだ。
それが歌詞の過激な部分(オリジナルがどうだったのかはわかりませんが)を修正したところビルボード1位に輝いたとか。

その後、シナトラ、エルヴィスなどそれこそ多くのシンガーに「カヴァ」されて、誰もが認めるスタンダードポップスになりましたが、レイにいわせると「白人がうたったからだろ」と。つまり白人なら性的表現でも許されるのかよ、という皮肉なのでしょう。

https://youtu.be/hLi5PNasbvA

日本では1964年(昭和39)に発売された内田裕也&尾藤イサオ盤(わたしも音源をもってます)が知られていますが、海外同様多くのシンガーがカヴァしています。原曲のノリをいくらかでも際限出来ているのはやはり内田・尾藤盤ではないでしょうか。とにかくふたりともこの手の歌が上手。編曲はわかりませんが、バックバンドの寺内タケシではないでしょうか。

https://youtu.be/DlyA75vo6d4

ただ最もはやくカヴァしたというなら1961年といいますから、レイのオリジナルの2年後、果敢にも日本語でうたった藤木孝かもしれません。訳詞はタカオ・カンベで、アレンジは宮川泰。デビュー当時藤木はナベプロでしたから。

https://youtu.be/ccBzqdHHWu0

ちなみにタカオ・カンベはかのロカビリー時代の起爆剤となった山下敬二郎の「ダイアナ」や園まりの「太陽はひとりぼっち」、尾藤イサオの「悲しき願い」などの「訳詞」を手がけています。また作詞では森山加代子の「じんじろげ」や高倉健の「網走番外地」(共作)なども。元々はレコード会社の社員が二足のワラジでだったとか。そういうケースはたまにあったようです。

この歌のある種代名詞であるコールアンドレスポンスを聴いたのもこの歌がはじめてだったような気がします。

またこの「ホワッド・アイ・セイ」カヴァしているのは男ばかりとは限らず、ナンシー・シナトラやジュン・カーター、ロネッツなどの女性もカヴァしています。日本では黛じゅんや弘田三枝子らが。
女性の「ホワッド・アイ・セイ」もいいもので、最後に内外の女性によるカヴァを。
まず日本は「レイ・チャールス大好き」を公言するR&Bシンガーのみごとな歌を。

https://youtu.be/Q1DvNBO8TRY

アメリカでは日本でツアーをしたこともあるというR&Bシンガー、バーバラ・リン。めずらしいギターの弾き語りで(それもレフティで)、動画では歌詞をやや変えているようです。なによりもいまだ現役だというのがスゴイ。

https://youtu.be/U6Y7sEO7Low

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