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春です うららです [on the park]

春うらら02.jpg


https://youtu.be/-bgr5ZiXz28

「春眠不覚暁」といいますが、たしかに昨日も今日も布団から脱出できたのはいつもより1時間あまり遅く。でも、春の寝心地が良すぎてということではなく、寒くて起き上がれないというのが実情。歳かなぁ。

それでも春は春。冬に逆戻りすることはありません。
きょうも小雨の公園を通って仕事場へ。桜の満開は過ぎたとはいえ、この寒さとさほど強くない風のため、八分咲きというより、八分残りの桜です。
満開の桜に圧倒されながら(先週谷中の墓地に行ってきました)その下を歩くより、八分残りで葉がのぞきはじめた桜のほうが、盛りを過ぎてしまった寂しさを漂わせたなんとも言えぬ風情があります。桜の下に続くワインディングロードの両端に吹き溜った花びらのラインもいつものことながら「いとあわれ」です。

新年度に入り、物価があがっていることは気になりますが、いつもの春がやってきております。タンポポは昨年同様群生しておりますし、ひなげしもあちこちにその存在感を示しております。
一年間を通して最高の季節が来ております。これでコロナが収束し、ウクライナに「春」が来れば言うことないのですが。

冒頭の唱歌「花」は明治33年(1900)に滝廉太郎(曲)と武島羽衣(詞)によってつくられました。武島羽衣は国文学者でもある歌人。校歌など作詞も少なくなく、この「花」以外では日本のワルツの嚆矢ともいわれる「天然の美」をつくっています。

うたい出しの♪春のうららの はあまりにも有名ですがこれは羽衣が「源氏物語」に出て売る和歌をベースにつくったものといわれています。「隅田川」は出てきませんが。
その「うらら」は「麗」で、晴れて気分の良い様子をあらわした言葉。

現代では「きょうは、うららだねえ」なんてつかうことはほとんどなく、「春うらら」と合体した言葉がかろうじて残っております。

そこで今回はそんな「うらら」な歌を。

まずはタイトルがそのものズバリ「春うらら」。

https://youtu.be/8WBR_U0hb1s

昭和52年のシンガーソングライターの田山雅充の曲。サビのファルセットが印象的で、春になり解放的になった浮かれ気分が伝わってくる名曲。その作詞は最首としみつ。
田山の楽曲提供としては南沙織の「人恋しくて」などがあります。

「春うらら」には昭和42年にも同名の歌がありました。20年代から30年代にかけて子役としてまたヴァイオリニストとして話題になった女優の鰐淵晴子の「春うらら」が。残念ながらYOU-TUBEにはなく、個人的にはMDの中には入っているのですが、現在再生不可能なので聴くことができません。どんな歌だったかも覚えていませんが「恋すれど廃盤」というコンピ盤の一曲でした。

2曲目は歌詞に「うらら」が出てくる布施明がうたった「落葉が雪に」(昭和51年)。

https://youtu.be/PyY_02NVy8A

「積木の部屋」(49年)、「シクラメンのかほり」(50年)に続くヒット曲。作詞作曲も自身で、小椋佳を思わせる旋律と季節とともに流れるメランコリックな詞でその年の紅白歌合戦でもうたわれました。

つぎは「春うらら」とはいえませんがとにかく一世を風靡した「うらら」の歌を。

https://youtu.be/ZYEdC-XIxN4

昭和48年、歌謡ポップス全盛時、その前年の47年に「どうにも止まらない」で突如大ブレイクした山本リンダのブレイク後第四弾の「狙いうち」。
作詞作曲はリンダ再生の仕掛人の阿久悠と都倉俊一。
奇抜な振り付けとハードなサウンド、そして歌詞が時代とシンクロして大ヒット、大リンダブームに。ちびまる子ちゃんも真似した「うらら うらら うらうらで……」の「うらら」は、曲先行で都倉がスキャットをつけて阿久に送ったところ「うらら」になったということらしいのですが、とにかく「麗ら」でもなく意味などなくノリのいい歌詞でという阿久悠の戦略がみごとにあたったとしかいいようがありません。そうした時代の匂いを嗅ぎ分けることに関しては突出した作詞家でした。

「うらら」は日本だけのものではなく、海外にもあるようです。
フランス語の[Ooh la la ](ウララ)は「あらら」とか驚きやちょっと困ったときの表現、あるいは軽いのりで「かっこいい」「イカしてる」という意味につかわれるそうで、そんな歌もいくつかあるようです。

そんななかから最後に洋楽の「うらら」を。春の歌ではありませんが、羽目をはずしたくなる春にふさわしいといえばいえる「ウ・ララ」Ooh la la を。
1998年のユーロポップでうたっているのはシーバ、アレグラ、ジェシーの女性三人のチカディーChicadeeというユニット 。
動画は映画「フットルース」のリメイク版で、この映画につかわれていたかどうかは観てませんのでわかりませんが、多分たんに映像とシンクロさせただけではないでしょうか。
それでもラテンテイストで「あなたに夢中」「気分は最高」というノリノリソングはイカしてる。

https://youtu.be/tiQOZhJOGCI

そういえばハルウララという競走馬がいました。連戦連敗がゆえの人気ホースでした。先日ニュースで「あの馬は今」に出ておりました。元気でなによりです。これも人気馬ならではのことでしょう。
競馬もいよいよGⅠは始まりダービーに向かって「春本番」です。

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