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8823 [on the park]

はやぶさ02.jpg

いつも通る公園の片隅に2週間ほど前から、人が集まるようになっていました。
男女入り混じって多い時には20人近い人の群れが、木立ちの中に入っていました。。

横切りながらチラチラ様子を見ると、みなさん一様にカメラを持っています。それもほとんどが300ミリ、400ミリの望遠レンズをセットしたもの。
「なるほど」と納得。
彼らは野鳥をカメラに収めようとしているのです。

2週間余り前までは、なんてことのない公園の木立ちだったのが、いまや野鳥撮影や野鳥観察のベストポジションになっていたのです。
それからほぼ、毎日のようにこの公園を通っているのですが、だいたい彼らの姿を見ることができました。

おそらくそれまでいなかっためずらしい鳥がこの公園に飛来しているのでしょう。もしかすると、これほど長く居続けるということは塒にしているのかもしれません。

彼らの半分以上は「同輩」だったりなかには「先輩」も混じっています。女性もおります。
つまり、おじいさんやおばあさんが、ロングレンズのカメラを操っているのです。元気だなぁ。

「通りすがり」のわたしも、「どんなめずらしい鳥が来ているのだろう」という興味はありましたが、足を止めるほどの興味ではありませんでしたし、ましてやバードウォッチャーたちに「どんな鳥がいるんですか?」などと訊ねるほどの強い関心があるわけでもありませんでした。

しかし昨日、仕事の帰りということもあり、気持ちに余裕があったのと、あまりにも連日のようにカメラマンたちが集まっているので、ついつい足を止めて、彼らのレンズが狙っている先を見上げてみました。

10メートル以上はあろうかというケヤキ(多分)の木々の枝にハトをひと回り大きくしたような2羽の鳥が1メートルほどの間隔をあけて止まっていました。どちらもわたしの方を見ておりました。というかわたしに正対しておりました。

風格があるのです。
いつも見ているハトやカラスなどに比べて堂々としているというのか、人を恐れず、さりとて媚びず。わたしやバードウォチャーを睥睨しておりました。
そしてその胸から腹にかけての白い縞のような模様からそのバーズを推察できました。おそらく「ハヤブサ」でしょう。

緑が多い比較的広い公園といってもここは東京都23区内。
こんなところまでハヤブサが流れてきたのでしょうか。
そりゃ、バードウォッチャーも集まるはず。でも、そした野鳥の会みたいな情報網があるんでしょうか。
一瞬、スマホに番いのハヤブサを納めようかという気になりましたが、カメラマンたちの長玉で納めた雄姿に比べたら…。それにその画像を何に使うでもなくメモリの無駄遣いになるだけと思い返し、とりあえず、バードウォッチャーたちをパチリ(という音はしないけど)。

ハヤブサの歌などあるのかな、と思いまいたが、これがあるのです。

JPOPではボーカロイド・初音ミクの「はやぶさ」が。これは小惑星探査機「はやぶさ」の偉業をアニメチックにたたえた歌で、鳥のハヤブサをうたったものではありません。

スピッツにも「8823」(ハヤブサ)がある。
これも直接鳥の「ハヤブサ」を歌ったものではないけれど、like a HAYABUSA ということで、誰よりも速くという青春のスピード感を鳥のハヤブサになぞっているようです。2000年に発売されたアルバム「ハヤブサ」のタイトル曲ということです。

ほかでは「はやぶさ」という純烈、みたいな歌謡コーラスグループがいるようです。

ではほんもののハヤブサfarcon をうたった歌はないのかといいますとこれがあるのです。昭和40年といいますから1965年、いまから55年も以前の歌謡曲に鳥の「ハヤブサ」をうたった歌があるのです。

https://youtu.be/2FGh37u0jGo?si=kGtkPlcsCTPZwWir

「はやぶさの歌」は昭和40年に封切られた舟木一夫の主演映画「北国の街」の挿入歌で、シングル「北国の街」のB面です。
映画を観ていないのではっきりとはわかりませんが、歌詞を聴くとまさに鳥のハヤブサ讃歌。孤高の快速鳥の潔さをうたっています。

作詞は高校三年生や修学旅行の丘灯至夫。
古関裕而や野村俊夫(作詞家)と同じ福島県出身で、若い頃から西條八十に師事し、毎日新聞記者をしながら戦後、作詞家活動をはじめました。初のビッグヒットは昭和29年の「高原列車は行く」(岡本敦郎)でその後32年には「東京のバス・ガール」(コロムビア・ローズ)を。ほかではこんな歌も。

https://youtu.be/fIQ6_6pUyzc

作曲、編曲は 「柔道一代」(村田英雄)や「宗右衛門町ブルース」(平和勝次&ダークホース)の山路進一。
コロムビアレコード専属の作・編曲家で、表に出たがらない人だったようで、出身地等経歴はほぼ不明。編曲では北原謙二の「若い二人」や五月みどりの「一週間に十日来い」などをてがけています。舟木一夫のデビュー前のオーデションでピアノを弾いていたとも。昭和41年にはこんな歌も。

https://youtu.be/0KSrKwWqMh8?si=FK1AW7LyFwaEOQS_

まえに述べたスピッツの「8823」ですが、ハヤブサを8823とシャレたのは草野正宗のオリジナルではなく、昔子ども向けのテレビ実写ドラマで「海底人8823」というのがありました。「かいていじんはやぶさ」と読みます。70歳前後の男ならほぼ知っているのでは。
ハヤブサを「8823」としたのは原作者の知恵ですが、「4649」という暴走族的思考ですね。
この歌を聴くと小学校時代を思い出します。
級友にひょうきん者がおりまして、この歌をよくうたっておりました。
♪ハキハキ爺さん謎の人 ハキハキ爺さん海底人……
なんて歌で周囲を笑わせておりましたっけ。あいつ今何してる?やら…。

https://youtu.be/Rlj2FQbUgc8


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