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老犬は死なず [day by day]

old dog.jpg

今日電車に乗っているとき、盲導犬協会のポスターが目に入りました。

昨日の今日なので、じっと見入ってしまいました。
要は、「盲導犬のことを可哀そうと思わないでください」というメッセージでした。

わたしは考えたこともなかったのですが、なかには人間のために自身の意志?を我慢して尽くしている姿が哀れと思う人がいるらしい。
極論すれば「動物虐待」ととられかねないということなのでしょう。
そうなると最近話題になったばんえい競馬はもちろん、人間のギャンブル欲のために走らされている競馬だって「動物虐待」になってしまう。
おそらく筋金入りの動物愛護論者はそう思っているのかも。

しかし、人間ではなく盲導犬の口を借りて「私たちを可哀そうと思わないで」と言ってしまうの妙な話では、と思ってしまいます。
誰も犬の「本心」など聞いたことがないのですから。

何度も言いますが、わたしは可哀そうとは思いませんが、そう思う人がいたって少しもヘンではない。今回のオリンピックも「やれ」「やめろ」と意見が分かれるように、正反対の意見が生まれることはあたりまえで、言い方を変えれば社会が健全な証拠。

そんなことを考えながら電車に揺られておりましたが、昨日の盲導犬の情景も再び。そして「あれっ、もしかしたら……」と思ったことが。

わたしは、盲導犬が階段の前で躊躇して立ち止まった。と、あのとき思いましたが、もしかすると、「階段の前では止まること」をしつけられていたのではないか、と思い直した次第です。
たしかに脚が震えているように見えたのでそう思ったのですが、そうではないのでは、と。視覚障害の女性も犬を促したのではなく、階段でちゃんと止まってくれたので、「ありがとう、わかったよ」と合図を送ったのではなかったのかと。

盲導犬のポスターのおかげで予定外の書込みをしてしまいましたが、せっかくなのでもう一度「犬の歌」を。
今度は洋楽で。

洋楽のドッグ・ソングといえば、真先に思い浮かべるのがエルビスほかの「ハウンド・ドッグ」hound dog
それにパティ・ペイジの「ワン・ワン・ワルツ」the doggie in the window

ほかではベンチャーズの「ブルドッグ」bulldog。ビートルズにもありましたがこれは同名異曲。
ビートルズにあれば、ストーンズにはラルフ・トーマスのR&B「ウォーキング・ドッグ」walking dog がありました。

今回は「またか」という声も聞こえてきそうですが、アメリカのルーツミュージックを。
それも極めつけのルーツミュージック、スティーヴン・フォスターの「老犬トレイ」old dog trayを。

https://youtu.be/2OfOSeywnRI

you-tubeは「金髪のジェニー」I dream of jeanie with the light という1952年にアメリカで公開されたフォスターの生涯を描いた映画(日本未公開?)のようです。フォスターを演じたビル・シャーリーは声楽家でもあり、歌声は吹替ではないようです。
外出から帰ったフォスターがピアノで自身の「金髪のジェニー」を弾こうとしたところ愛犬に促されて「老犬トレイ」を弾くというシーン(多分)。

「老犬トレイ」は、年老いた男が人生の黄昏を感じながら「みんな死んでしまった、俺の親友はお前だけだよ」と老犬に語りかける歌。
愛犬家ならば、泣けてくる歌です。そうでないわたしでもジンとくるのですから。


おまけの1曲はカントリーでグランパ・ジョーンズgrandpa jonesやスタンレー・ブラザーズstanley brothers で聴ける「老犬ラトラー」old rattler 。こちらは年老いて目が見えなくなった老犬ラトラーとの話。

https://youtu.be/ESPJOh26b_A

ラトラーは他の動物に対して絶対に危害を加えないやさしい犬で。大きなアライグマが出没するので電話でラトラーに追い払うように頼んだら、月夜の晩、ラトラーとアライグマは立ち上がって楽しそうに踊っていた。そんなラトラーも悲しいことに他の犬と同じように天国に召されてしまった。
いま犬を飼おうと考えているみなさんに言いたい。おやめなさい。そうでないとあなたも天国へ行くことになるかもしれませんから。
というようなカントリーにありがちなホラ話の一曲。

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