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あれから20年 [latin]

ライ・クーダー.jpg

イサクとノアのうたを聴いたいたら、わたしのラテンハート? に火がつきました。

それで昨日の口直しといったらノアちゃんに失礼ですが、彼女がカヴァーした2曲のオリジナルを聴いてみました。
まずは「回想」REMINISCENCIAS。

https://youtu.be/xntwGDWac4Y

回想はチリの作曲家、ルイス・アギーレ・ピントが1929年、21歳のときにつくった歌。

それを1960年代にエクアドルのフリオ・ハラミジョがうたってヒット。1935年生まれのフリオは、靴職人でしたが、二十歳くらいのときに好きだった歌の道に入ります。そして50年代からメキシコ、チリ、コロンビア、アルゼンチンなどを公演して回り、各所で多くの歌に触れ、自らも作曲して音楽的才能を開花させます。

また音楽だけでなく、映画にも出演し、エクアドルのスターとなります。私生活では5度の結婚に28人の子どもをもうけるほどの情熱家だったとか。
そうした歌と恋との激しい生活が禍したのか、わずか41歳という若さで亡くなっております。

YOU-TUBEのミュージックビデオに出演しているのはもちろんフリオではありません。あくまで音源だけです。 念のために。

2曲目は、キューバのオマーラ・ポルトゥンドとコンパイン・セグンドがうたった「20年」Veinte años。
20年前あれほど愛してくれたのに、あなたの心はわたしから離れてしまった。と恋人の心変わりを嘆くハートブレイクソング。

https://youtu.be/VRlxgW5yzVU

ちょっとしたつむじ風が吹くようにキューバ音楽が日本でブームになったのが、2000年の1月に公開されたヴィム・ヴェンダース監督の音楽ドキュメンタリー映画「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」が公開されてから。

アメリカのミュージシャン、ライ・クーダがキューバ旅行のときに出会った、キューバのミュージシャンと結成したツアーバンドが「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」。
映画は魅力的なキューバの音楽家たちのツアーやレコーディングの模様などが描かれて
おりました。

日本人はそんなメンバーのなかにオマーラやコンパイン、そしてイブライム・フェレール、ギターのエリアーデス・オチョア、ピアノのルベン・ゴンザレスなど魅力的なミュージシャンを発見したのでした。
まさに、あの熱狂から20年、カストロも亡くなり、オマーラもコンパインも亡くなり、キューバ音楽はどのように変化しているのでしょうか。

最後におまけの2曲を。
当時、わたしも映画を観ましたし、CDも買いました。そんななかで最もインパクトの強かったコンパイン・セグンド、オチョア、ライ・クーダ、ゴンザレスらブエナビスタ・ソシアル・クラブの演奏で「チャン・チャン」Chan Chan を。

https://youtu.be/UXwLBS3yUkA

もう1曲はオマーラとイブライムのデュオで「キサス・キサス・キサス」Quizas Quizas Quizas 。

https://youtu.be/SEQpp2xvWY0

40年代のキューバの歌で、ラテンでは世界的名曲。日本でも坂本スミ子やアイ・ジョージらにカヴァーされたよく知られた歌です。個人的にも子どもの頃からよく耳にした曲で、「明日食わんど 明日食わんど」と聞こえて面白かった。そんなことはどうでも。
この曲は「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」には入っていませんでしたが。

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