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盗作だとか剽窃だとか part2 [country]

永遠の絆.jpg


調子に乗って「似た歌(曲)」アゲインです。

カントリー、あるいはオールド・タイミー、ルーツミュージックと呼ばれるアメリカの古い歌のファンの間では「似すぎている」と言われているのがこの曲。

https://youtu.be/4QCpJpGbN_Y

そしてその元歌といわれるのがこの歌。

https://youtu.be/qjHjm5sRqSA

[Will the circle be unbroken]は元々讃美歌で、それを1930年代、カーター・ファミリーが詞をアレンジし、広く知られるようになった歌。邦題は「永遠の絆」といいなぎら健壱がカヴァーしています。
母親の死にたちあった少年が、悲しみに打ちひしがれながらも家族の絆を守っていきたいと強く願う歌で、アメリカでも広く知られたセイクレッドソングです。

それが1970年代に入るとり、カントリーロックのバンド、ニッティ・グリティ・ダートバンドが多くのカントリーシンガーを巻き込んだ同名のアルバムがヒットし、再評価されました。その後カントリー系を中心に多くのシンガーが持ち歌にしております。

https://youtu.be/36xj-2B_ZBQ

まぁ、甲本ヒロトがカーター・ファミリーを聴いていたとは思えないので、もしインスパイアされたとしたらニッティ・グリティじゃないでしょうか。
カーター・ファミリーをベースにしてると思えるのはこちらの歌では。

https://youtu.be/XcUhACXKx7g

もう一曲これも70年代はじめ日本でよく聴かれたカントリー調の和製フォーク。

https://youtu.be/4xnXZntMB5w

70年安保で挫折した学生たちが愛した歌、なんて解説を読んだことがありますが、60年代安保の「アカシヤの雨がやむとき」ともども、かなり強引な伝説。
ただヒットしたことは間違いなく。日本人の「さすらい幻想」を喚起したことも間違いありません。

https://youtu.be/sIo5x-q1GNo

これはハンク・ウィリアムズの「淋しき汽笛」I Heard That Lonesome Whistle。

家も彼女も失い刑務所入りした男が夜な夜な外から聴こえる淋しい汽笛をききながら、来し方を後悔するという「どうにもならない」歌。
自由を求めて旅立つ「どうにかなるさ」とはまるで違う内容。

ムッシュはもともと日本のカントリーシンガーからスタートし、ロカビリアン、グループサウンズ、フォークシンガーと時代の波をうまく乗り切ったシンガーソングライターサ。トライはしたけれど唯一乗り切れなかったのが平尾昌晃、守屋浩、水原弘らのような歌謡曲シンガーでしたが。

彼の名をもっとも知らしめたのがスパイダース時代。
その引退後のセカンド・ソロアルバムが「どうにかなるさ」。
彼の自伝「ムッシュ」(面白い!)では、「どうにかなるさ」のあとのビッグヒット「我が良き友よ」について吉田拓郎との交流も含めてそのメイキングを詳細に綴っていますが、「どうにかなるさ」については「カントリー&ウエスタン調の歌をつくった」とだけで、あっさりしたもの。
ソングライターがメイキングについては詳細に語りたがらないものなのでしょうが、やっぱりどこかうしろめたい気持ちもあったのではないでしょうか。インスパイアの域を超えていますからね。
でも、日本人の9割以上はハンクの「淋しき汽笛」なんて知りませんからいいのかも。

ただカントリーファンとしては、「赤色エレジー」の作曲が八洲秀章ならば、この歌もどこかにハンクのクレジットを入れてほしいとは思います。
とはいえ、恥ずかしながら当時牢屋のような狭い部屋で弾き語りなどしていたくらい好きな歌ではあるのですが。

最後に、もう一曲。
最近YOU-TUBE巡りをしていて「あれっ?」と思った曲を。

https://youtu.be/uq4pe0cKQc0

ボブ・ディランの60年代の歌、「時代は変わる」The Times They Are A Changin
YOU-TUBEはバックバンドだったバーズがうたっています。
何の歌に似ていると思ったのか、これは僭越ですがクイズということで。あくまで部分的に似ていると思っただけで、盗作だとか剽窃だとか言うつもりはさらさらありませんから。
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