Woo! [TVCM]
https://youtu.be/7CADAUKiieQ
テレビでよく懐メロが聴こえてくる。
洋楽でも邦楽でも(洋楽の方が多いかな)。
いつも「なんでだろう…」と思ってしまいます。
高齢者を狙って? それとも「古いことは新しいこと」というセオリーを踏襲して?
オリジナルのCMソングでも印象に残るメロディーや歌詞も結構ありますが、やっぱり想い出を喚起させてくれる古しえの歌がここちよい。
最近、目に留まったというか、耳に留まったというか印象に残ったCMが、可愛い女優さんが懐かしのメロディーをバックに惹句を口ずさむというもの。おまけにそのマンボのリズムのステップまで披露してしまうというもの。そのステップがとても下手で、それが逆に「可愛い」印象を与えています。あきらかに計算された演出ですね。
なぜ今ごろマンボなのかはわかりませんが、60年以上昔、世界的なマンボブームが起きました。もちろんその余波は日本へも。
そもそもマンボはリズムの宝庫キューバで生まれたリズムでありステップで、大ざっぱにいうと、もともとあったリズムのルンバをジャジーにしたもの。
1940年代に世界的に広まりますが、そのキーパーソンがのちに日本に何度も来日したペレス・プラドとその楽団。キューバ生まれで、革命後はメキシコをベースに活動しました。
彼のビッグヒットのひとつが例のCMでつかわれていたマンボ№5。
ほかでは、№5以上に日本人の耳になじんだのが「セレソ・ローサ」、そして
闘牛士のマンボ」や「マンボ・キング」「マンボ・パチューコ」なども。
https://youtu.be/NZsfY-X81nE
ヴォーカルではローズマリー・クルーニーの「マンボ・イタリアーノ」や女優・ソフィア・ローレンの「マンボ・バカン」が流れておりました。
日本ではいずれも雪村いづみがカヴァーしておりました。また「マンボ・イタリアーノ」はペギー葉山も。
https://youtu.be/9prJXEhNhPA
ほかではペリー・コモの「パパ・ラブズ・マンボ」(パパはマンボが好き)もヒットし、日本では江利チエミや高島忠夫がうたっておりました。
当然、国産のマンボが出現するのは畢竟。
その最大のヒット曲が美空ひばりの「お祭りマンボ」。昭和27年といいますから、ペレス・プラド来日以前。さすが新しもの好きのお嬢。
以後「マンボでも出てくる」というほどジャパニーズ・マンボソングが。美空ひばりだけでも「すたこらマンボ」ほか数曲あります。
ほかでは「さよならマンボ」(菊池章子)、「エッサッサ・マンボ」(笠置シヅ子)、「チャンバラ・マンボ」(トニー谷)、「三人姉妹マンボ」(ペギー葉山、芦川いづみ、浅丘ルリ子)、「夢のマンボ」(雪村いづみ)などなど。
そんななかから一曲。
https://youtu.be/xE5_DJiq1e8
命みじかし、踊れよマンボでそのブームはすぐに終わってしましましたが、ファッションで「マンボ・スタイル」、「マンボ・ズボン」という置き土産がありました。それは1970年代あたりまで続きましたが、それも遠い昔のことで、いまでは「死語」となってしまいました。
ところで、冒頭でふれたこのブログを書くきっかけとなったCMですが、いまだに何のコマーシャルなのか不明です。だいたいそうですね。残るのはCMタレントと音楽だけで、その実体は如何。いいんですか、スポンサーさん。
おまけは、あえてタイトルに「マンボ」を冠せずとも、昭和30年代を代表するマンボ歌謡曲となったこの歌を。
https://youtu.be/vTj08Hyz_iA
2021-03-19 22:56
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