星が飛ぶ日に [memory]
またひとり好きな役者が逝ってしまいました。
折もおり、今日は終戦記念日。
テレビではコロナの影響で人数の少なくなった記念式典の模様を映しながら「戦争の記憶がうすれていく」とナレーションしていた。
実際、間に平成を挿んだ昭和はずいぶん彼方に遠ざかってしまったような気さえします。
哲兄ぃこと、渡哲也さんも「昭和の俳優」でした。
闘病中であるという何かの記事を見て、この暑さのなかもしやという不安がよぎることもありましたが、とうとう訃報をきくことになってしまいました。
ほんとに歌に映画に、われわれファンを楽しませてくれました。
「ありがとうございました」とお礼を言い、ご冥福を祈るばかりです。
大昔、やはり渡哲也のファンの友人がいて、彼が外国へ行くにあたり餞別返しにとくれたのが「無頼」というLP。
「東京流れ者」から「男の流転」までのベスト盤のようなものですが、それぞれの曲のあたまにオリジナルのヴァースのようなセリフが入っているのが秀逸な企画で、テープに落として何度も聴きました。いまでも聴いています。
いちばん気に入っているのは「燃える大陸」という浜口庫之助の作詞作曲で、映画の同名主題歌すが、残念ながらYOU-TUBEにはありませんでした。……ありました。すぐに消えてしまうから今のうち。
https://youtu.be/kAG8FG80BX8?si=0MVksH0OkJQfsmWV
それで2曲目の「野暮な事言っちゃあいけないよ。恋のやりとりは情のやりとりって昔から…」というセリフではじまる「星よ嘆くな」を聴いて、故人を偲びたいと思います。
https://youtu.be/5JMXAAwqyHM
もう一曲。これは「無頼」には入っていませんが、当時神田の人生劇場で景品としてゲットしたシングル盤です。これもセリフ入りで、詩曲はちあき哲也・杉本真人のコンビ。すきな歌です。
https://youtu.be/Dwr-UFBxvew
最後はやっぱり映画で。
「無頼」「前科(まえ)」とシリーズものはほとんど観てますし、「東京流れ者」や赤座美代子が出ていた「剣と花」や芦川いづみと共演したリメイクの「嵐を呼ぶ男」もよかったけど、ダントツで好きなのが、軟派ぶりが痛快だった「紅の流れ星」。
余談ですが、この映画のなかで奥村チヨの「北国の青い空」となぜかジェンカが聴けます。
https://youtu.be/dehbEWXOn_s
味気ないことも多々ある人生に潤いを与えてもらったと思っております。
いまふたたび、ありがとうございました。
2020-08-15 19:43
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