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エンニオ・モリコーネ2 [books]

カルディナーレ.jpg


きのう、ブログをつくっているときに、誰かがモリコーネのことを書いていたことが頭に浮かんできたのですが、それが誰だかついに思い出せませんでした。


そして今日、用事で出かけ、それを済まして帰宅する途中「あっ!」(声には出しませんでしたが)と思い出しました。

まったく意外な人。小泉純一郎元総理です。

小泉元総理は2006年に総理の椅子をあとにしましたが、その2年後回顧録(も書いたのかな、知らんけど)ではなく、「音楽遍歴」というフェヴァリットソングの本を出版しました。

まぁ育ちから考えても、中心はクラシックやオペラですが、さすが庶民を意識する(たとえポーズであっても)政治家だけあって、ポップスやロック、映画音楽、さらには歌謡曲・演歌までとりあげていました。

小泉元総理のプレスリー好きは、ブッシュ元大統領の前で「アメリカの祈り」のサビを披露してニュースになったことでも知られています。わたしはTVを見ながら「ヤメロ」とツッコンだ記憶があります。

そして小泉さんは自身で選曲したエルヴィスのCDアルバムまで出して話題になりました。それと同じく選曲集を出したのが、エンニオ・モリコーネ集。

総理の在職中はよくモリコーネを聴いていたそうです。元来映画音楽の作曲家はクラシック畑の人が多く、モリコーネもそうで、耳になじみやすかったのでしょう。

そのきっかけになったのが「ワンス・アポン・ア・タイム・アメリカ」だそうで、監督は「荒野の用心棒」のセルジオ・レオーネ。

https://youtu.be/oczk6wf02qM

「ゴッド・ファーザー」と同じイタリアン・マフィアの映画で「ファミリー」の絆が描かれている傑作でした。最後のデ・ニーロの阿片窟でのシーンも印象的でした。

印象的なラストシーンといえば小泉元総理の選曲アルバムにもリストアップされていたのが「ニューシネマ・パラダイス」。



ラストは大人になったジャック・ぺラン扮する映画監督が、少年時代に可愛がってくれた映写技師がフィルムの切り屑を編集してつくった形見のフィルムロールを、たったひとり試写室で観るシーンでした。その劇中「映画」がシネマファンなら泣けてきます。言いませんけど。

https://youtu.be/oQHkTCq5e8c

もうひとつモリコーネ音楽を。これも小泉元総理のリストにもあったもうひとつの「むかしむかし話」。
やはり監督はセルジオ・レオーネで西部劇。
といってもマカロニ・ウエスタンではなく、ヘンリー・フォンダ、ジェイソン・ロバーツ、チャールズ・ブロンソン、ウディ・ストロードと当時旬のハリウッド俳優が多く出演した米伊混合のウエスタン。

https://youtu.be/ViEsSSDgO-s


邦題は「ウエスタン」で、正式タイトルは[ONCE UPON A TIME WESTEN]。
「ワンス・アポン・ア・タイム・アメリカ」の16年あまり以前につくられた映画です。
ヘンリー・フォンダも好きでしたが、わたしがこの映画を観に行ったのは、イタリアから参加したクラウディア・カルディナーレが目的で。

あのCCがどんな西部劇を、と期待したのですが、正直ガックリ。
「刑事」や「鞄を持った女」、あるいは「ピンクの豹」や「ブーベの恋人」のように魅力的ではありませんでした。やっぱりイタリア娘だから、男くさい西部劇は水があわなかったのかもしれません。もしCCが出ていなければもっと評価できる映画だったかも。

蛇足かもしれませんが、個人的にはいまも昔も小泉元総理のファンというわけではありません。ただ、プレスリーのファンということで共感できますし(バラードが多いのがちょっと気になるけど)、政治家はあんまりこういう本を書かないので、気になって読んでみたのです。

最後に、その本によると国会議員にとってカラオケ(演歌・歌謡曲)は支援者に対して必須のようで、いくつか持ち歌をあげていました。そのなかで特に共感できたのは、森繁久彌の「銀座の雀」と灰田勝彦の「きらめく星座」。どちらも古い歌です。

とにかくモリコーネのファンということで、わるい人ではないなと勝手に思っております。

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