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伝説のボクサー [初耳]

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https://youtu.be/C1yP_GQ9s4E

先日買い物ををしていたら、有線かなにかの音楽が耳に飛び込んできた。

だいたいこの店でかかっているのはJPOPで、ほぼ耳をかすめて消えていくのだが、そのときは違った。

♪伝説のプロボクサーは……

と女の子がうたっていた。
気になってその晩、YOU-TUBEで聴いてみた。

YOU-TUBEはスゴイ。夜、寝しなについつい動画の森に踏み込んでしまう。

YOU-TUBEは、もしそれがなかったら、死ぬまで見ること聴くことがなかったであろう内外の素敵な音楽を堪能させてくれる。たとえばオランダのジャズだったり、ノルウェーのカントリーだったり、ポルトガルのポップスだったり。どれも日本ではほとんど知られていないが、すべて腕達者な面々。

「今」ばかりではない。YOU-TUBEは「昔」も現在進行形のように見せてくれる。

まさかハンク・ウィリアムズがサム・クックがテディ・ウイルソンが、パティ・ペイジ、エラ・フィッツジェラルドが見られるとは。

音楽ばかりではない、マイラー、セバスチャン・コーのホームストレイトの美しいスパートや、伝説の190m弾打者・ミッキー・マントルのホームラン。これがクリック一発でいとも簡単に見ることができるなんて、長生きもいいことがある。

ちょっと前にハマったYOU-TUBEが50年代、60年代のヘビー級ボクシング。
晩年のジョー・ルイスからはじまって、ロッキー・マルシアノ、インゲマル・ヨハンソン、フロイド・パターソン、さらには“長期政権”が続くと思っていた最強・最悪のソニー・リストン。そしてその不沈艦をビューティフルに倒したカシアス・クレイことモハメド・アリ。

アリ、彼こそが、わたしにとってのヒーローであり、アイドルであり「伝説のプロボクサー」なのだ。
モハメド・アリに関して話すと長くなるので、ここでは彼の生涯でのベストファイト3戦をあげておきたい。もちろん私的で。

第一戦 ソニー・リストン戦
ローマ五輪金メダルから4年後、22歳での大番狂わせ。この試合でビッグマウスのカシアス・クレイはわたしにとってアイドルになった。リストンがリングに這ったリマッチもよかったが、コーナーで疲弊し戦意喪失したファーストファイトが凄かった。

第二戦 アメリカ合衆国戦
「ベトコンに恨みはない」と兵役を拒否し、有罪判決で最盛期の2年以上ライセンスをはく奪された。しかしその後すぐアメリカ人のベトナム戦争支持の潮目がかわり、5年後に有罪が破棄され、さらにそれから5年後、アメリカはベトナムから完全撤退し、アリが逆転勝利した。この国家権力とのファイトでアリはわたしにとって英雄となった。

第三戦 ジョージ・フォアマン戦
ピークを越えたと思われたアリの大逆転劇。いわゆる「キンシャサの奇跡」。この試合でアリはわたしにとって「伝説のチャンピオン」となった。その後、ノートン、スピンクス、ホームズに敗れようが、病魔に苦しめられようが、74年という人生の幕を閉じようが1ミリも変わらず「伝説のチャンピオン」としてわたしの中で生き続けている。

https://youtu.be/SMzj5QlhZ7E


YOU-TUBEで♪伝説のプロボクサー とうたっていたのはあいみょんという歌手で、彼女自身がつくった曲は「さよならの今日に」だとわかった。

あらためて聴いてみて、街中でわたしの耳を捕まえた理由が単に ♪伝説のプロボクサー というリリックだけではないことがわかった。なによりもそのサウンドがカントリーロックだったからだ。心地よいサウンドです。

あいみょん(変な名だ)は、いま旬のシンガーソングライターだそうだ。歌がうまくて、芯のあるいい声で、歌詞が硬派。聴きながら、どうしていまの若者がこういう曲を支持するのだろうか。と不思議に思った。まぁ、もちろんアンチもいるのだろうけど。

でも、♪伝説のプロボクサー とうたっていたおかげで、おじさん、いやおじいさんもあいみょんのファンになりました。
ただ、まだ他の曲も聴いてみようというほどアクチブにはならないでおくけどな。

でも、あいみょんは、なぜ伝説のピッチャーや伝説のストライカーではなくて、ボクサーだったのかな。

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